最近、ブログの更新のタイミングが、
週3-4回になっています。
毎日の更新を目指してがんばりますと言いたいところですが、
無理せずに、続けていこうと思います。
さて、
6月のネタとしては、
ギリギリセーフのタイミングですかね。
すでに報道されていますが、
東京証券取引所の第2部に上場していたスルガコーポレーションが、
6月24日に民事再生法の申請をしました。
これが、会社が発表した文章です。
会社設立が、1972年3月なので、
36年目で会社の一生を終えたことになります。
会社の一生は、30年説を裏付ける実例でしょう。
今回の民事再生法の引き金となったのが、
2008年3月4日の事件でした。
具体的には、
取得した不動産の居住者に対する立ち退き交渉を委託していた2社の関係者12名が、
弁護士法第72条違反の容疑で逮捕。
この2社が反社会的勢力に関係していたので、
結果的に、
スルガコーポレーションも反社会的勢力との関係ありと認定され、
銀行からの新規の資金調達が困難になりました。
さらに、
事業の受注もなくなり、
資金繰りができなくなったようです。
ちなみにこの会社は、3月決算会社。
平成20年3月期の決算短信を見てみると、
キャッシュの減り方は強烈。
営業活動によるキャッシュ・フローは、41,841百万円
投資活動によるキャッシュ・フローは、△2,020百万円
これに対して、
財務活動によるキャッシュ・フローは、△71,177百万円。
つまり、財務活動によるキャッシュ・フローの出金は、
営業活動によるキャッシュ・フローの入金の約1.7倍。
金融機関によって、
貸付金の回収が強烈に行われたことがわかります。
これを受けて、
現金および現金同等物の期末残高は、
32,784百万円から1,428百万円に急減。
これでは資金繰りができなくなって、当然です。
ちなみに、この会社の収益性・安全性・成長性は、全く問題ない。
<収益性>
売上高営業利益率18.2%
自己資本当期純利益率15.0%
<安全性>
自己資本比率43.9%
<成長性>
売上高増加率55.8%
営業利益増加率52.2%
貸借対照表、損益計算書の他に、
キャッシュ・フロー計算書もきちんと見ないといけないという実例になると思います。
とにかく、
反社会的団体の人たちとお付き合いが、
とんでもない結末を生んでしまいました。
お付き合いする人達は、きちんと選びましょう。
合掌。