2011年02月26日

仕事とスポーツクラブで、アルコール抜きの1週間

会計事務所の仕事は、
期限が、
「月末」の場合が多い。

そうすると、
2月は、
28日で終了してしまうので、
締め切りまでに仕事をできる日が、
通常の月より、
2-3日少ないことになります。

この仕事ができる日が少ないことに加えて、
12月決算の会社の決算と申告の期限が、
2月末日だし、
個人の確定申告もしないといけないということで、
2月は、
会計事務所に勤務する人にとって、
精神的にも、
肉体的にも、
非常にタフな月となります

そんなわけで、
私は、
今週は、
夜の飲み会は、
ゼロ

「仕事をするぜ!」という予定を組んだのですが、
お客様に協力していただき、
さらに、
当事務所のスタッフも頑張ったので、
結局、
今週の夜は、
4日もスポーツクラブ(渋谷のTipness)に行けました

この1週間の夜は、
仕事をしていたというよりは、
筋トレして、
走った1週間でした

若干、
腹筋と右の膝が痛いです

また、
飲み会がないし、
スポーツクラブにも行けたので、
月曜日から金曜日までの1週間を、
休肝日としました

5日間連続で、
アルコールを飲まないのは、
社会人になった1989年以来、
最長記録です

そもそも、
昨年の5月まで、
社会人になった1989年以来、
毎日お酒を飲み続けていました

そして、
「私は、
軽いアルコール依存症かもしれない」という状態に気がついて、
休肝日をはじめたのが、
昨年の5月です。

休肝日を始めた当初は、
「約20年間、
毎日アルコールを飲んでいたのに、
休肝日なんて、
実行できるのか?」と、
自分の実行力に、
大きな疑問を持っていました

そこで、
当初は、
1週間に1日の休肝日を実行するために、
アルコールの代わりに、
トマトジュースを飲んで、
胃をごまかしていました。

ところが、
意外なことに、
やってみるとできるもんです

今では、
「今日は、
アルコールを飲まない日にしよう」と決めると、
それほど苦もなく実行できるようになりました

現在は、
週に1-2日は、
アルコールを飲まないで、
休肝日にしています

今回の連続5日の休肝日も、
精神的な苦しさもなく、
実行できました

「自分は、
お酒を飲まないと、
リラックスできない」と、
自分で思いこんでいたことが、
休肝日を実行できない一番の原因でした

今回の休肝日の件で、
自分で限界を設定してしまう怖さと、
それを打ち破る経験ができて、
良かったです

さて、
本日は、
これから、
あるお客様とお会いして、
会議です。

そして、
会議が終了する時間には、
夜は暗くなっているので、
そのままそのお客様と飲みに行くことになるでしょう

1週間ぶりのアルコールなので、
適量を飲んで、
楽しい時間を過ごしたいと思います
  

Posted by cpiblog01033 at 16:17Comments(0)TrackBack(0)

2011年02月24日

確定申告が必要・不要な場合で、間違いやすい事例

本日は、
あるお客さまからの質問に対して、
どのような回答をすれば、
理解をしていただけるかで、
半日ぐらい悩みました。

質問は、
確定申告に関する内容です。

そのお客様は、
ある会社に、
社員として雇用されているので、
給与所得があるのですが、
そのほかに、
不動産の賃貸事業をしているので、
不動産所得があります。

この不動産所得は、
赤字なので、
毎年、
確定申告をして、
給与所得から徴収されている所得税を、
還付しています

ここまでは、
よくあるパターンなので、
問題ありません。

問題となったのは、
平成22年の申告で新たに加わった雑所得です。

この雑所得の金額は、
20万円以下でした。

そこで、
このお客様は、
国税庁のタックスアンサーというホームページで、
サラリーマンで確定申告が必要な人」というページの「2」に、
「1か所から給与の支払を受けている人で、
給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人」という文章を発見して、
以下のように判断しました。

不動産所得と雑所得の合計所得は、
20万円を超えていないから、
雑所得は、
確定申告が不要となるので、
例年通り、
給料所得と赤字の不動産所得を確定申告すれば、
所得税が還付できる。

たしかに、
この文章を読むと、
「1か所から給与の支払を受けている人で、
給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超え「ていない」人」は、
確定申告が不要であるということになります。

しかし、
確定申告をして、
所得税の還付を受ける場合には、
金額の多い・少ないに関係なく、
全ての所得を申告する必要があります。

それを説明したのが、
同じく国税庁のタックスアンサーの「確定申告を要しない場合の意義」です。

ここには、
上記の規定は、
確定申告を要しない場合について規定していて、
確定申告を行う場合には、
この20万円以下の所得を申告しなくても良いという規定ではないと明記しています

そのうえで、
以下の事例を記載しています。

具体的には、
給与所得及び退職所得以外の所得金額の合計額が、
20万円以下であることにより、
給与所得者が確定申告を要しない場合であっても、
例えば、
医療費控除の適用を受けるための還付申告を行う場合には、
その20万円以下の所得も併せて申告をする必要があるのです

税務署の書き方も、
誤解を招きやすい書き方をしていますが、
世間では、
「20万円以下の所得については、
申告不要だ」という情報があるようです

確定申告をして、
所得税の還付を受けようと計画している人は、
20万円以下の所得についても、
所得の計算上、
含める必要があるので、
注意してください



  
Posted by cpiblog01033 at 20:37Comments(0)TrackBack(0)

2011年02月22日

100円ショップ、キャンドゥ創業社長、株主総会前に急死

報道によると、
100円ショップを展開する小売企業のキャンドゥの創業社長である城戸博司社長が、
61歳という若さで、
お亡くなりになったそうです。

100円ショップ「キャンドゥ」創業社長が死去(読売新聞)

毎日の仕事で、
創業社長さんとお仕事をさせていただいている私としては、
心が痛むニュースです

報道によると、
20日に、
東京都港区の自宅マンションで死亡しているのが見つかったそうで、
病死とのことです。

当該死亡により、
会社のホームページでは、
代表取締役の交代が発表されています。

これが、
会社が発表した文書です。

新代表取締役は、
城戸氏と北川氏。

城戸氏は、
亡くなった社長の長男で、
今度の4月で入社3年となる1985年生まれの25歳

経歴を見ると、
他社で働いた経験はなさそうだし、
キャンドゥの現場(店舗)経験は、
入社直後の6カ月だけで、
あとは商品部と、
経営企画室に勤務ということで、
いろいろな経験が不足していることは一目瞭然

強みとしては、
社員の平均年齢が、
28.7歳なので、
社員と年齢が近く、
現場の人たちの共感を得やすいでしょうが、
現場で働いた経験がないと、
共感も得られないかもしれません

そこで、
番頭としてこの若代表取締役を支えるのが、
北川氏です

1954年生まれの56歳で、
キャンドゥ社には在籍15年で、
商品、店舗開発、営業の部長を歴任し、
経験豊富で、
社内外の人脈を掌握していることが予想できます。

長男の城戸氏が、
会社を経営できるようになるまでのあと10年ぐらいは、
この2人がキャンドゥを率いるのでしょう。

もっとも、
この2人には、
キャンドゥが、
11月決算ということで、
今月の25日に株主総会というビッグイベントがあります

平成23年1月13日に発表された平成22年11月の決算短信を見てみましょう。

売上は、
0.7%の減少ですが、
営業利益は、
24.5%の増加。

これだけを見ると、
良さそうな感じですが、
売上高営業利益率は、
1.6%

100円ショップが、
薄利多売であることが、
決算短信でも証明されています

もっとも、
自己資本比率は38%だし、
営業活動によるキャッシュ・フローの区分もプラスなので、
倒産の心配は、
当面ないようです。

ただし、
会社も、
この低収益な体質を脱却したいようで、
決算短信の6ページの「目標とする経営指標」には、
中期的には、
売上高営業利益率を3%(現在1.6%)、
総資産経常利益率(文中の表記は、総資本経常利益率)を10%(現在4.9%)にしたいと書いてありますが、
会社が中期の目標だと書いているように、
短期的には、
実現は難しいと思います

なお、
業績予想から計算される平成23年11月期の売上高営業利益率は、
1.8%

先代社長から、
予期しないタイミングで、
長男の城戸氏に、
社長職が引き継がれましたが、
番頭格の北川氏や社員のみなさんと協力して、
創業社長が目指した「目標とする経営指標」を、
是非、
クリアしてほしいと思います

城戸博司氏のご冥福をお祈りします

  
Posted by cpiblog01033 at 13:50Comments(0)TrackBack(0)

2011年02月21日

プリンターを購入して、儲ける方法を学ぶ

現在使用しているプリンターが、
購入から3年を経過し、
この3月で、
リース期間が満了となります

現在のプリンターを、
今後も使用し続けると、
再リースとなるので、
年間のリース料は、
10分の1以下となり、
経営者としては、
とても魅力的です

ところが、
プリンターメーカーとしては、
買い替えをしてもらおうということで、
先日、
プリンターメーカ−の某社営業マンが、
当事務所に、
プリンターの入れ替えを提案しに営業に来ました

会計事務所は、
電子申告の時代に突入したとはいえ、
まだまだ紙の印刷量は多く、
プリンターの性能が良いことは、
仕事の生産性の向上に直結するので、
とても重要なことです

そこで、
「現在のプリンターを再リースをすると、
激安なので、
コスト面では、
すごーーく魅力的だけど、
新しくて、
性能の良いプリンターを、
激しく値下げしてくれたら、
新規に購入してもいいよ。」
と、
露骨に値下げを要求して、
本日の会議となりました

某社プリンターメーカーの営業マンは、
私の要望に応えて、
意欲的な価格を提示してきました

カラーの複合機が、
定価の半額以下です

激安の再リースという選択肢は、
経営者として魅力的だったのですが、
この激しく値下げされた金額を見ると、
新規購入に、
ぐっと心が動きます

では、
このプリンターメーカーは、
どこで儲けるのか?

本体の販売では、
このプリンターメーカーは、
儲ける気はないようですが、
提示された見積書を見ると、
そのほかの2点でしっかり儲けられるようです

まず、
1点目は、
プリンターを入れ替える時の手数料です。

見積書を見ると、
搬入費やソフトウェアのインストール費などは、
まったく値引きのない定価の金額です

それから、
2点目は、
購入後のメンテナンス代と印刷代です

メンテナンス代金に、
故障時の対応とトナー代が含まれますが、
別途、
印刷やコピーした枚数に応じても、
課金されます。

ちなみに、
白黒は1枚4円、
カラーは1枚25円だそうです

最終的には、
プリンターの性能が良くなるので、
印刷のスピードは速くなるし、
本体は激安価格なので、
新規にプリンターを購入することにしました

事務所のスタッフのみんな、
無駄なコピーや印刷、
それから、
不必要なカラーでのコピーや印刷は、
厳禁だぁ

コスト削減にご協力を


  
Posted by cpiblog01033 at 23:00Comments(0)TrackBack(0)

2011年02月18日

今月の事務所の昼食会は「陳麻婆豆腐」で実施

当事務所では、
毎月1回、
事務所のスタッフ全員で、
ランチを食べて、
その月にお誕生日の人が、
3分間スピーチをするという昼食会を実施しています

2009年の12月から開始したので、
1年を経過し、
2年目に突入です

当事務所は、
10人を超えるぐらいの人数しかいない少人数の事務所ですが、
業務の内容は、
基本的には、
パソコンの画面を見ながら、
1人で作業する時間が多くなります。

そのために、
他の人とのコミュニケーションが不足しがちです

そこで、
1ヵ月に1度は、
みんなで食事をしましょうということで、
始めました。

さて、
本日の昼食会は、
当事務所の近くにある「陳麻婆豆腐」赤坂東急プラザ店で実施。

ここのお店は、
有名で、
多くの根強いファンがいて、
ランチの時間には、
必ず、
お店の前には、
入店を待つ人の列ができます

なにが有名かというと、
店名にもなっている麻婆豆腐。

この麻婆豆腐が、
辛いけど、
すごーーく、
おいしい

このお店の麻婆豆腐を初めて食べたのは、
数年前だが、
そのころは、
もっと辛かった

現在は、
その数年前に比較すると、
マイルドになりましたが、
それでも、
辛い

辛くて、
食べていると汗をかくが、
それでも、
おいしい。

そして、
しばらく日数が経過すると、
また行きたいと思う不思議なお店です

当事務所でも、
K君やOさんなど、
熱心なファンがいます

私も、
この強烈な辛さの麻婆豆腐が大好きです

本日の昼食会でも、
この麻婆豆腐の話題だけで、
みんなの会話が盛り上がりました

この麻婆豆腐を食べるために、
赤坂見附に来る価値があると思います

辛い料理が嫌いという以外の人に、
強烈にお勧めできるお店です


  
Posted by cpiblog01033 at 22:00Comments(0)TrackBack(0)

2011年02月16日

税務署の徴収部門の人は良い人でした

本日は、
ある人と税務署を訪問

一緒に行った人は、
当事務所のお客様ということではないのですが、
現在、
税金の納付ができなくて、
困っています

そこで、
お世話になっているある人に頼まれて、
この税金の納付ができなくて困っている人と一緒に、
税務署に行って、
税金の支払い方法や金額、
支払期限などについて、
税務署と交渉してあげることにしました。

なお、
税金の支払いができなくて、
困っている状況なので、
報酬なしですが、
人助けです

今回のように、
税金の納付について、
問題がある場合、
税務署では、
「徴収部門」という部署が担当です。

徴収部門の職員は、
納税ができない人に、
「資産があれば、
それを売却して、
税金を早期に支払ってください」と指示するのが仕事の部署なので、
精神的には、
税務署職員にとっても、
相当にタフな部署です

今回の徴収部門の担当者は、
30才代(?)の女性でした。

一見すると、
きつそうな印象の女性で、
交渉相手としては、
「タフな印象」でしたが、
話し始めると、
印象は、
好転

どうすれば、
現在の生活や仕事を続けながら、
早期に支払いができるかを、
納税者の立場を十分に考慮して、
検討してくれました

また、
納税が遅れると、
資産に担保を設定するのですが、
この担保資産の選定についても、
生活や仕事に支障がでないように、
十分な配慮をしていただいたと思います

さらに驚くのは、
この税務署職員の姿勢や口調です

実際には、
税金を期日までに支払えない納税者が悪いのですが
高圧的な態度は全くなく、
親身になって納税者の立場で考え、
ソフトな語り口で、
納税者に接する姿勢も、
低姿勢でした。

「この人が、
担当である間に、
資産を売却して、
税金を支払ってしまおう」
と、
納税者の人が思ってしまうような人でした。

約1時間で、
この税務署職員と話が終了。

納税者の人と一緒に、
税務署を出た後に、
イソップ寓話の「北風と太陽」の話を思い出しました

今回の税務署の徴収部門の職員の対応については、
税金を支払えなくなってしまった事情や、
悪質性など、
いろいろな背景があるのかもしれませんが、
良い勉強になりました。

都内某税務署のKさん、
ありがとうございました

  
Posted by cpiblog01033 at 23:00Comments(0)TrackBack(0)

2011年02月15日

確定申告だけではなく、法人の税務調査も開始

会計事務所は、
2月から5月ぐらいまで、
やるべき仕事がたくさんある時期です。

まず、
個人事業者や、
不動産や株式の所得がある社長さんなど、
個人を対象とした確定申告を、
3月15日までに実施しないといけません

それから、
12月決算や、
2月決算、
3月決算の法人の決算やその準備があります

さらに、
予想ができないけど、
増える仕事が、
法人の税務調査です

税務署は、
6月の人事異動前に、
法人の税務調査の件数を増やすために、
確定申告が終了する3月15日以降から、
5月の上旬まで、
集中的に、
税務調査を行います

その税務調査の日程を決めるために、
会計事務所に電話をかけてくるのが、
この時期です

本日の午後に、
電話を受けたスタッフが私に言いました。

「**社の件で、
++税務署から電話です。」

私は、
直感的に思いました。

「あーーーあ、
税務署から、
電話、
かかってきちゃったよ。
たぶん、
税務調査の通知だ。」

税務調査があると、
会社の人も、
私も、
「どんな指摘をされるて、
いくら税金を追加で支払うのかなぁ」と、
暗い気持ちになります。

したがって、
税務調査は、
ないほうが良いのですが、
ある程度の売上や利益があると、
2-3年に一度は、
経験をしなければいけない試練の場となります

電話を受けてみると、
予想通り、
税務調査の通知でした。

これで、
4月の2日間が、
税務調査の対応となります。

税務調査実施の日までに、
帳簿や請求書、契約書の整備など、
税務調査を受けるための準備をして、
あとは、
税務調査を受ければ良いのですが、
時間は要するし、
気分的にも重い感じがする仕事です

毎年、
この3-5月で、
数件の税務調査がありますが、
今年は、
何件の税務調査があるのでしょうか

この時期は、
税務署からの電話にドキドキしちゃいます


  
Posted by cpiblog01033 at 23:00Comments(0)TrackBack(0)

2011年02月14日

上場企業ではない会社で決算書を社員に公表するか?

本日の午後は、
ある会社を初めて訪問しました。

訪問目的は、
いわゆる「営業」です

この訪問した会社は、
設立して10年近く経過している会社なので、
既に、
決算や税金の申告を委託している会計事務所はあります。

そこで、
研修の講師として、
「営業」に行きました。

若干、
不安な点がありましたが、
無事、
研修を実施する話は、
交渉が妥結しました

この営業をしている時に、
短い時間ですが、
社長さんと取締役の人のお話を聞かせていただきました。

このお話しの中でびっくりしたのは、
会社の決算書を社員に公表しているという話です

ちなみに、
この会社は、
従業員50人前後の上場していない会社です。

上場していない会社では、
上場している会社と異なり、
決算書を公表する義務はないので、
一般的には、
社員には、
決算書を公表していません

しかし、
社員の人数が増えてくると
会社に関する数字がまったく公表されていないと、
社員と一丸となって、
会社を成長させたり、
危機感を持ってもらうのは難しいので、
売上高だけとか、
売上高と営業利益だけを、
社員に公表している会社もあります

しかし、
多くの上場していない会社では、
決算書は、
公表していないという会社が多いです。

理由は、
いくつか考えられます。

公表していない理由として、
社長や社長一族の年収を推定されるのが嫌だということがあります

また、
公表しない他の理由として、
利益の金額を公表したり、
社長や社長一族の年収を推定されてしまうと、
社員に、
給料や待遇の不満が高まり、
いろいろな要求を迫られるのではないかという漠然とした不安もあると思います

もっとも、
社長さんにしてみると、
高い年収は、
自分自身の蓄財の目的だけでなく、
会社の資金不足に備えて、
貯金する目的があります

また、
社長さんは、
リスクを取って、
事業をしているので、
年収は、
そのリスクを取ったことに対する見返り(リターン)なのだから、
社長さんの年収の金額だけ見て、
年収が多いと批判を浴びるのは、
社長さんにとって不本意でしょう

そんなわけで、
私が関心を持ったのは、
この会社の社員のみなさんが、
公表された決算書を見て、
どのような反応をするのかということです。

そこで、
社長さんと取締役の人に質問をしました。

「社員の人は、
公表された決算書を見て、
どのような反応をしますか

社長さんの回答に、
私は、
再度、
びっくりしました。

「関心がないようです。」

この会社は、
業績が比較的好調なので、
従業員の人は、
会社に対する満足度が、
相対的に高いようです。

したがって、
他社と比較して、
雇用や年収が安定しているので、
「利益が計上されているのだから、
もっと給料を上げろ!」とは言わないのだと思います。

もっとも、
この会社では、
このような結果になったからと言って、
私が、
お客様の会社に、
「会社の決算書を社員に公表しても、
大丈夫ですよ」とは言えません

社員に決算書を見せることは、
良い点も悪い点もあると思います

上場していない会社が、
決算書を公表する場合には、
社員に内容を丁寧に説明するとともに、
良い反応や悪い反応など、
いろいろなことを想定しておくことが必要だと思います

また、
社外に決算書の内容が漏れない仕組みや手続きも必要でしょう

ちなみに、
当事務所では、
当事務所の決算書は、
社員には、
非公開となっています

もう少し人数が増えてきたら、
いろいろと考えないといけないですね






  
Posted by cpiblog01033 at 21:05Comments(0)TrackBack(0)

2011年02月13日

映画「ウォール・ストリート」を観賞した感想

3連休の1日目と2日目は働いたので、
最後の1日は、
心を豊かにしようということで、
映画を観賞しました。

ソーシャル・ネットワーク」は、
2月1日に観賞してしまったので、
ウォール・ストリート」を見ました。

結局、
仕事関係の映画を選んでしまいます

観る前は、
監督がオリバー・ストーンだし、
マイケル・ダグラスに、
シャイア・ラブ―フも出演しているので、
期待を持っていました

観た後の感想は、
正直に言えば、
「微妙」。。。

以下、
ネタばれありなので、
「ウォール・ストリート」を観ようと思っている人は、
読まないでください

マイケル・ダグラスが演じるゴードン・ゲットーが、
ウォール街で、
ガンガン働いて、
稼いで、
違法取引が、
バレて、
逮捕

逮捕されて、
財産も、
家族も、
全てを失い刑務所暮らし。

出所後に、
本の執筆と、
人脈と、
驚異的なタフさで、
復活

そして、
また、
いろいろな人を裏切って、
金融ビジネス界に復活して、
富を築きました

そうして、
娘に、
心を開いて会話をしたり、
会ったりして、
結局、
親子の絆を含めて、
人間関係も良くなり、
幸せな人生となりました

そんなお話です

つまり、
「逮捕されない範囲内で、
お金をガンガンに稼いで、
あとは、
身内に、
ほんの少しだけ優しくすれば、
幸せは手に入るんだー」と言われてしまうと、
それは、
それで、
その通り

でもねーーー

しかし、
私が、
上記のような感想を持つのは、
日本人だからなのでしょうか

この映画では、
以下の3要素で構成されています。

1・仕事
2・お金
3・家族を含めた人間関係

これらが、
全てが高いレベルで、
バランス良く、
所持(維持)することができれば、
人生、
幸せでしょう

ただし、
人生はそんなには甘くはありません

仕事により、
収入が高かったり、
低かったりします。

しかし、
収入が高い人でも、
仕事に熱中してしまって、
家族関係が崩壊してしまう人がいます。

また、
収入は低いけど、
仕事に誇りを持っていて、
人間関係も、
家族を含めて良好の場合があります。

でも、
この映画を見ると、
「お金って、重要」という「きれいごと」の背景にある一つの明確の事実に、
光が強烈に当たります

実際に、
「お金」があれば、
いろいろな「経験」ができ、
そこから、
多くのことを「学ぶ」ことができます

そして、
「経験」をして、
「学んだ」ことが、
後日、
大きな「アドバンテージ(有利)」になることがあることも、
明確な事実です

映画を観た後に、
「微妙。。。」と感じたのは、
自分の心の中にある

1・仕事
2・お金
3・家族を含めた人間関係

の優先順位が、
外部から見える表面的な優先順位と、
自分の内面の真実が、
葛藤して、
少しアンバランスになったのかもしれません

個人の感想ですが、
「ウォール・ストリート」だけでなく、
「ソーシャル・ネットワーク」も、
仕事を扱った映画なので、
この2本の映画はともに、

1・仕事
2・お金
3・家族を含めた人間関係

を扱っています。

ただし、
アメリカでのお話なので、
この2本の映画を観てみると、
日本人とは違う視点から描かれている部分もあるので、
自分が意識していなかった考え方や、
内面や、
優先順位が見えてくるかもしれません

お勧めです
  
Posted by cpiblog01033 at 22:32Comments(0)TrackBack(0)

2011年02月12日

ちゃんと経営ができなくて倒産した「ちゃんと」

3連休ですが、
1日目は、
主に、
申告書などお客様の仕事をするために、
出社です

2日目は、
パソコンの入れ替えや帳簿作成など、
事務所経営のための仕事をするために、
出社です

さて、
そんな仕事の合間に、
帝国データバンクのホームページを見ていたら、
「「株式会社ちゃんと」が民事再生法の適用を申請」という情報を見つけました。

ちなみに、
ちゃんと」のホームページには、
民事再生法の適用を申請したことは、
一言も書いてありません

「ちゃんと」は、
いくつの業態の飲食店を展開している会社で、
社長の岡田賢一郎氏は、
数年前に、
「イケテル感じの社長さん」として、
何度か経営者向け雑誌等に登場していました

そうなんです。

先日、
会社更生法の適用を申請した「林原」と一緒で、
数年前には、
「イケテル感じの社長さん」や「イケテル感じの会社」だったのに、
数年後には、
砕け散ってしまったわけです

輝き続けることは難しいわけです

これが、

「イケテル感じ」はするけど、
「今」となっては、
金融機関や取引先への「お詫び」の文章を、
早く掲載するべきです

この「ちゃんと」の倒産のニュースを見て、
思い出したことがあります。

「ちゃんと」が経営している飲食店に、
橙屋(だいだいや)」があります。

この橙屋赤坂店は、
当事務所そばにある「ベルビー赤坂」の9Fに入居しています。

お店は9Fなので、
窓からの眺めは良く、
また、
料理もおいしいので、
当事務所に、
新しくスタッフやアルバイトが加わると、
出社初日は、
新人と一緒に、
みんなでこの橙屋赤坂店でランチをするのが、
当事務所の恒例行事でした

ところが、
1年以上前ぐらいに、
いつものように、
新人スタッフの出社初日に、
みんなで橙屋赤坂店に行ったら、
料理人がいないのか、
ランチが注文してから出てくるまで、
30分ぐらいかかりました

さらに、
「ご飯のお代わりができます」ということで、
ご飯のお代わりを注文すると、
「現在お米を炊いていて、
お代わりが出せません」という驚愕の事態にも遭遇しました

今から思い出してみると、
あのころから、
お店の現場は、
人が足りないし、
運営や管理が、
できていなかったのかもしれません

なお、
この事件以来、
当事務所の新人出社初日のランチは、
木曽路赤坂店」となりました

さて、
話を、
会社の話に戻しましょう

株式会社ちゃんとの資本金は、
3億9774万1070円と書いてあるので、
上場を目指して、
ベンチャーキャピタルなどの出資を受けていたのかもしれません。

負債は、
2010年2月末時点で約36億1100万円ということなので、
自己資本比率は、
10%以下だなと思っていたら、
2010年2月期には、
債務超過になっていたようです

この債務超過の原因の一つが、
米国子会社に対する回収不能債権の償却だそうです。

会社の「News Release」を見ると、
2006年4月8日に「CHANTO New York店」を開店したと、
2006年4月4日に発表しています。

当時は、
「イケイケ」だったから、
強気で、
華やかなNew Yorkに進出したんでしょう

「今」となっては、
中国の上海や北京でもなく、
アメリカのLos Angelsでもなく、
New Yorkに出店してしまったところが、
数字に基づく「客観性」や「市場性」の経営ではなく、
経営者の「見た目重視」の経営を感じます。

また、
このNews Releaseを見ると、
2005年10月19日には、
自社ビルをニューアルしていて、
これも、
「今」となっては、
かなり「痛い」内容です

岡田社長は、
典型的な「イケテル」創業社長で、
当時は、
経営幹部から金融機関の人を含めて、
岡田社長のことを褒めまくっていたのでしょう

そんなわけで、
2007年2月期には、
順調に、
売上高約69億500万円を計上

しかし、
2010年2月期は、
売上高は約48億5200万円ということで、
約30%ダウン

負債が約36億円ある会社としては、
厳しい状況です

もっとも、
この会社のすごいところは、
2010年2月期に債務超過になったのだから、
さらにリストラを加速するのかと思ったら、
2010年3月以降に、
五反田、新宿、横浜に4店出店しています

V字回復を目指したと想像できますが、
V字回復には、
資金力と、
競争力のある商材や製品が必要です

勢いだけでは厳しいですよね

「今」となっては、
勢いだけの経営から、
「ちゃんと」経営することに変わる機会はあったのに、
それを逃したように見えます

創業社長の「直感」や「勢い」は必要ですが、
企業経営が守りの時には、
経営スタイルや考え方を「ちゃんと」変えることも必要です

林原と同様、
今回の倒産も、
学ぶことがたくさんあると思います。


  
Posted by cpiblog01033 at 13:39Comments(0)TrackBack(0)