2008年04月27日

日本の10大新宗教

題名:日本の10大新宗教
著者:島田裕己
出版社:幻冬舎新書
価格:720円(消費税別)

私個人は、
クリスマスも、お正月も、
心から楽しめる典型的無宗教タイプの日本人なので、
宗教には全く魅力は感じない

しかし、
世の中、スピリチュアル・ブーム。

女性誌の「占い特集号」は、
いつもすごく売れる

そして、それらが進化し、組織化されたのが宗教。
なぜ、宗教は、人の心をがっしりつかむのか

売れている本だということで、読んで、勉強しようと思いました。
読んだ感想は、「おもしろかった」です

著者が選んだ10の新宗教(創価学会・立正佼成会・真如苑・PL教団・天理教など)について、解説。

解説している内容は、
1・創立者の生い立ちなど
2・どのように宗教活動が始まったか
3・教義などの特徴
4・なぜ信者が増えか
5・現状の問題点
などです。

読んでいておもしろかったのは、
「新宗教って、マーケティングだ

新宗教は、まさに4P。
この本は、10個のマーケティングの事例が書いてあります。

ざっと4Pをまとめると、以下のようになります。

Product:どんな宗教にすれば、みんなに受け入れやすいか
=>例:難しい修業を要求しなければ、みんなが入りやすい

Place:どこで布教を行うか
=>例:都市近郊で行えば、人口増加に応じて、信者が増えるかもしれない

Promotion:宣伝
=>1人の信者を得たら、信者同士で結婚させ、子供も信者にする

Price:寄付
=>どうしたら寄付が集まるか

それから、各宗教は、今後に向けて課題を持っています

たとえば、
中心となって宗教を運営している人の後継者問題、
信者の高齢化、都市住民の人間関係の希薄化、海外戦略などです。

この本を読んで、
縁遠い新宗教の世界が、
一気に身近に感じられるようになりました

だからといって、
どこかの宗派に属することなく、
これからも都合良く、クリスマスも、お正月も楽しもうと思います



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