NHKでスタートした土曜ドラマ「監査法人」も、
全6回のうちのなんと4回目。
会計士の世界を広告宣伝してくれた番組があと2回かと思うと、
残念。
もっとも本音を言えば、
普段テレビを見ない私としては、
松下奈緒を発掘できたのが、
この番組を見た最大の収穫であったことは言うまでもない。
(冗談ですよ。。。)
さて、
第4回目以降は、
どこまで原則を貫き、
原則に外れたところを、
どこまで許容するかということがテーマになっているようです。
つまり、
監査法人の仕事としては、
「ルールから外れている」場合は、。
しかし、
戦後から2000年ぐらいまでは、
「まあ、
来期までにきちんと正しいあるべき姿にしてくれれば、
今期は良いことにしますよ」という、
会社と監査法人との慣れ合いというか、
絶妙な信頼関係が、成立していた。
これを、
ダメなことはダメとしようというのが、
最近の会計監査のトレンドです。
しかし、
これからの監査法人だって、
人件費とオフィスの賃料を払わないといけないので、
お客様からお金を貰わないと、
資金繰りはできない。
さて、
どこまで、原則論を貫けるのでしょうか?
実際のビジネス社会でも、
なにか、ヤバいことを発見したとしても、
「今回は見逃してくれないと、
ウチは、倒産しちゃいます。
ウチが倒産すると、
オタクも困るでしょ。
協力してくださいよ!」という話が多くあるはずだ。
広く考えれば、
今回のウナギの偽装事件(朝日新聞)も、
在庫を抱えて困った会社を、
救済するところから始まった話だ。
会計事務所においても、
問題点を発見した場合に、
改善の見込みがあると判断すれば、
継続的に指導して、
将来的に、正常にしていただき、
報酬をいただくということはある。
どこからがダメで、
どこまでは、
指導すれば改善する範囲かを見極める能力と経験が必要です。
当事務所も、民間企業。
会計や税法を守りつつ、
スタッフのお給料やオフィスの賃料を支払わないといけません。
難しい判断から無縁であるとは言えない状況です。