2008年07月05日

NHKドラマ「監査法人」第4回とウナギの偽装事件

NHKでスタートした土曜ドラマ「監査法人」も、
全6回のうちのなんと4回目。

会計士の世界を広告宣伝してくれた番組があと2回かと思うと、
残念

もっとも本音を言えば、
普段テレビを見ない私としては、
松下奈緒を発掘できたのが、
この番組を見た最大の収穫であったことは言うまでもない
(冗談ですよ。。。)

さて、
第4回目以降は、
どこまで原則を貫き、
原則に外れたところを、
どこまで許容するかということがテーマになっているようです。

つまり、
監査法人の仕事としては、
「ルールから外れている」場合は、

しかし、
戦後から2000年ぐらいまでは、
「まあ、
来期までにきちんと正しいあるべき姿にしてくれれば、
今期は良いことにしますよ」という、
会社と監査法人との慣れ合いというか、
絶妙な信頼関係が、成立していた。

これを、
ダメなことはダメとしようというのが、
最近の会計監査のトレンドです。

しかし、
これからの監査法人だって、
人件費とオフィスの賃料を払わないといけないので、
お客様からお金を貰わないと、
資金繰りはできない

さて、
どこまで、原則論を貫けるのでしょうか?

実際のビジネス社会でも、
なにか、ヤバいことを発見したとしても、
「今回は見逃してくれないと、
ウチは、倒産しちゃいます。
ウチが倒産すると、
オタクも困るでしょ。
協力してくださいよ!」という話が多くあるはずだ。

広く考えれば、
今回のウナギの偽装事件(朝日新聞)も、
在庫を抱えて困った会社を、
救済するところから始まった話だ。

会計事務所においても、
問題点を発見した場合に、
改善の見込みがあると判断すれば、
継続的に指導して、
将来的に、正常にしていただき、
報酬をいただくということはある。

どこからがダメで、
どこまでは、
指導すれば改善する範囲かを見極める能力と経験が必要です

当事務所も、民間企業。

会計や税法を守りつつ、
スタッフのお給料やオフィスの賃料を支払わないといけません。

難しい判断から無縁であるとは言えない状況です



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