サブプライム問題は、
アメリカだけの問題ではなく、
ヨーロッパやアジアでも、
金融機関を中心として大きな問題になっているのは、
ご存じの通りかと思います。
このような状況において、
当事務所で、
非上場企業の決算時にお勧めをしている生命保険を扱っているING生命が、
オランダ政府から100億ユーロ(約1兆3600億円)の公的資金を受け入れ、自己資本を増強すると発表しました(日本経済新聞)。
これを聞くと、
「おいおい、ING生命は、倒産リスクがあるのか?
先日、会社更生法の適用を申請した大和生命みたいに、
倒産してしまうのではないか」と、
保険を契約していただいたお客様は、
心配すると思います。
上記の日本経済新聞の記事の中に書いてありますが、
心配は不要なようです。
今回は健全な金融機関への支援で、
資本注入は一時的で、
最近の市場環境の激変に伴い、
国際的に従来より高い自己資本比率が求められるために、
増資をしたということのようです。
下記文章が、
お客様向けに配布をされております。
保険契約をしていただいたお客様におかれましても、
今後とも、
よろしくお願いします。
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お客様各位
代表取締役社長 ディック・オクハウゼン
INGグループの資本増強について
平素はアイエヌジー生命保険株式会社に格別のご高配を賜り、
厚く御礼申し上げます。
皆様ご存知のとおり、
ここ数週間で金融業界の様相が大幅に変化しておりますが、
現在の基準においてINGグループの資本面のポジションは強固なものです。
INGグループの強さの主要指標である資本比率は規制当局が定める要件を超えています。
しかしINGグループのように根本的に健全な会社であっても、
市場の影響を受けてしまう現在の例外的な厳しい状況においては、
従来よりも大きな「財務面のゆとり」をもつことは道理にかなったことです。
このたびINGグループは当社のステークホルダーにでき得る限りの最大の安心感と保護を提供するべく、
資本を増強することを決定し、
INGはオランダ政府に対して特別証券を発行することで資本基盤の更なる増強を図ることをオランダ政府と合意しました。
この取引により、株主に提供する価値を希薄化することなく、
100億ユーロ(1兆3700億円※)の追加資本が提供されることになります。
これは2008年10月9日(オランダ時間)にオランダ政府が発表した、
根本的に健全かつ成長性のある金融機関を対象とした金融支援計画を受けたものです。
INGグループはこの証券発行を通じて調達した資金により、
ING銀行部門の自己資本を50億ユーロ増強し、
またING保険部門のバランスシートを20億ユーロ増強します。
残りの30億ユーロはINGグループの負債資本比率を15%から約10%に引き下げるため使用されます。
この自己資本強化の後、
ING銀行部門のコア・ティア1比率は約8%となり、
また同じくティア1比率は10%を超えます。
アイエヌジー生命はアジア地域における最重要生命保険事業ユニットの一つであり、
事業売却の予定はございません。
従って、
今回の一連の動きによる、アイエヌジー生命保険の事業運営に変更はなく、お客様への実質的な影響はございません。
引き続き、弊社およびINGグループをご用命くださいますよう、
お願い申し上げます。
※2008年10月20日現在の為替レートを元に算出
アイエヌジー生命 お問合せ先
サービスセンター 0120-521-513
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