2009年01月09日

フェラーリと上場企業の倒産

最近、ブログの更新が滞り気味

理由は、
暗い話題が多いですからね。

雇用削減など、
暗い話題に触れていると、
自分の気持ちも暗くなり、
ブログを書く気力が萎えます

今日は、
車ネタから始めます

C.ロナウドが交通事故、フェラーリ大破(サンスポ)

ロナウド、やっちゃいました

でも、無傷で本当に良かったですねぇ。

上記、
サンスポのサイトでは、
事故の様子が、
6枚の写真で見れます。

壊れる前の新車情報は、
日本の輸入元であるコーンズのサイトでご覧になってください。

このサイトによると、
右ハンドル車もあるし、
消費税込みで、
約3500万円と大変に魅力的な価格となっています

こんな車に乗ってかっ飛ばすと、
厳しい現実を忘れられそうですが、
セルフコントロールができないと「あの世」に行ってしまうので、
車の運転には、
注意しましょう

なお、
3連休で時間の余裕がある人は、
英語の勉強ということで、
CNNの英語サイトで、
読んでください。

さて、
本題。

「あの世」の話です

今月末から、
第3四半期(2008年10-12月期)の決算数値が多くの企業から発表されます。

そんなわけで、
1月9日は、
決算発表前に、
2社の上場企業が倒産

1・東新住建株式会社(ジャスダック)
2・株式会社クリード(東証1部)

どちらも、
広義の不動産業。

狭義で言うと、
東新住建は、
旧来の戸建てやマンションの販売、
クリードは、
新しいタイプの不動産投資や運用をしている会社です。

つまり、
不動産業は、
全般的に厳しいということです。

東新住建は、
会社沿革によると、
会社設立が、1976年。

つまり、
会社設立より30年経過ということで、
会社の寿命は30年説に、
ピッタリ合致するパターンです

最新決算期は、
平成20年6月期(決算短信)。

売上高や利益は減少傾向ですが、
利益は黒字を確保。

しかし、
売上高営業利益率は、1.5%という低収益率。

借入金を利用して成長を実現してきたので、
自己資本比率は、7.6%と危険水準。

キャッシュ・フローを見てみると、
営業活動によるキャッシュ・フローは、
プラスを確保していますが、
財務活動によるキャッシュ・フローは、
銀行に長期借入金の返済をしているので、
マイナスとなり、
資金繰りを圧迫しています。

さらに、
11月に発表した第1四半期では、
営業赤字で、
平成21年6月期の業績予想を赤字決算と予想しています。

順当にお亡くなりになったパターンです

さて、
クリードも見てみましょう。

クリードは、
民事再生法ではなく、
会社更生法の適用を申請しています。

最近では珍しいです。
首脳陣が退陣してしまうんですね。

クリードは、
会社概要によると、
会社設立が、1996年。

つまり、
会社設立より12年で、
東証1部に上場し、
倒産してしまったというジェットコースターな一生でした

太く、短い、波乱万丈な人生だったと推測されます

最新決算期は、
平成20年5月期(決算短信)。

利益は減少傾向ですが、
利益は黒字を確保。

さらに、
売上高営業利益率は、21.0%と収益性は高く、
自己資本比率は、19.2%なので、
まだまだ危険水準には、
突入していません。

しかし、
キャッシュ・フローを見てみると、
営業活動によるキャッシュ・フローは、
約70億円の赤字。

過剰在庫が予想されるので、
貸借対照表を見てみると、
すごい状況になっています。

売上高が、
約423億円の会社ですが、
棚卸資産(在庫)が、
約809億円あります

うーん、
売上の急拡大を前提として、
在庫を持っちゃったんですね。

こんな感じで、
会社としては、
勝負をかけたわけですが、
会社の発表した11月のリリースで、
勝負の結果は出てしまったようです。

21年5月期の業績予想を下方修正しています。
その下方修正の幅が、豪快

売上高:800億円=>270億円
営業利益:96億円の黒字=>50億円の赤字
当期純利益:28億円の黒字=>110億円の赤字

こんな大幅な下方修正では、
会社の計画立案能力や管理能力が、
投資家や金融機関から疑われてしまいます。

また、
在庫を全部販売するのに、
何年要するかわかりません。

そんなわけで、
順当にお亡くなりになったということです。

こんな会社の経営はやってられないから、
民事再生法ではなく、
会社更生法にしたのでしょうか?

これから、
まだまだ上場企業の倒産は、
多発されると予想されます

厳しい時代が続きそうです



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