日常的にしているのですが、
新年会も多く

更新できる完成状態にするのは、
週末になってしまいます

さて、
以下は、
15日(木)に書きかけのネタを、
18日(日)に完成した不況ネタです。
ネットを見ていたらこんな記事を発見。
ティファニー、年末商戦の売上高21%減(日刊スポーツ)
では、
実物の決算書を見てみましょう。
ティファニーのホームページは、
さすがにおしゃれです。
ホームページも、
ティファニーカラーで、
きれい

株主向けのページに、
新聞ネタの原文(これです)がありました。
報道されているとおり、
2008年11-12月の売上高の増減が、
地域別に%表示されています。
アメリカは、
約30%の大幅なダウン。
一方で、
ヨーロッパでは、
約5%の小幅なダウン。
そして、
日本では、
5%の売上増。
もちろん、
売上増を達成した地域は、
世界の中で日本だけです

これを見ると、
「日本のどこが不況なんだ!」と怒る人もいると思いますが、
11月1日に、銀座のティファニー本店をリニューアル オープン(日経トレンディネット)して、
販促等に力を入れたことも貢献したのではないかと、
推測できます。
この文書の中で、
CEOが、
2009年1月決算は、
売上高が、
約$2.85Billionになりそうだと発言しています。
1ドル=90円で換算すると、
年間売上高は、
約2,565億円です。
参考までに、
日本で若い女の子に人気があるのが、
サマンサタバサ。
ここの会社の2008年2月期の売上高は、決算短信によると、
売上高は、
約272億円。
おおざっぱな感覚ですが、
ティファニーの売上高は、
サマンサタバサの約10倍です。
天下のティファニーを、
サマンサタバサと比較するなと怒る人もいるでしょうが、
お許しを

さて、
ティファニーの株主向けページに、
2009年1月期の第3四半期の決算書(2008年2月から2008年10月まで)があるので、
参考のために見てみましょう。
売上高営業利益率は、
15.5%。
税引き後の売上高当期純利益率は、
9.4%。
収益性は、
全く問題ないように見えます。
しかし、
前年同期比だと、
売上高が7%伸びているにもかかわらず、
費用はそれ以上に増えているので、
売上高営業利益率は、
19.0%から15.5%に低下。
税引き後の売上高当期純利益率も、
10.4%から9.4%に低下しています

さらに、
ちょっと問題なのは、
在庫

2008年1月期から19.4%増えて、
約$1.63Billionになっています。
予想年間売上高が約$2.85Billionということなので、
約57%ということにはなります。
この在庫が、
11月と12月の年末商戦で、
予想以下の売上高しか達成できなかったというのが、
会社としては、
「厳しいなぁ」ということになるのでしょう

もっとも、
自己資本比率は、
52.4%なので、
倒産危険性は、
現状では、
ありません

しかし、
高級宝飾品市場は、
今年1年間は、
売上増が見込めないので、
在庫を持ち続けながら会社を継続するために、
資金を持っている、
または、
銀行等から融資を受けられるということが重要になるでしょう

会社が設立されたのは、
1837年

ティファニーカラーの美しい輝きと伝統を守るための戦いが続きます
