今週もいろいろと忙しく、
ネタ集めはしたのですが、
完成していません。
本日仕上げたネタがこれです。
グーグル。
とうとう、グーグルも減益だそうです(日本経済新聞)。
記事を読んでみると、
本業は問題なさそうだけど、
投資先の米ネット大手AOLの評価減が巨額で、
上場来初の減益となったそうだ。
では、
現物を見て事実を確認してみましょう。
現物のニュースリリースは、
これ。
冒頭には、
CEOのコメントがあります。
意訳すると、
こんな感じでしょうか?
「この四半期は、
困難な経済状況だったけどさ、
俺たちは、
売上を伸ばして、
コストは抑えて、
すっげーがんばったよ
世界経済の下落傾向がいつまで続くのか、
わかんないけど、
俺たちが重視しているのは、
長期的な観点。
これまでと同様に、
コアビジネスの検索と広告に投資するぜ。
もちろん、
戦略的な成長分野であるパソコン、携帯、企業関係にも投資するよ」
さて、
このニュースリリースに掲載されている数字を見てみましょう。
決算日は、12月31日。
第4四半期(2008年10月から12月)の情報もありますが、
未監査の年間(2008年1月から2008年12月)の数字もあるので、
年間の数字を見てみます。
売上は、
約2179万ドル。
1ドル=90円で換算すると、
約1兆9611億円。
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参考:
この売上高に近い日本の会社が、
日本で最大の広告会社である株式会社電通。
電通の平成20年3月期の決算短信を見ると、
売上高約2兆57億円。
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2007年と比較すると、
売上高は、
31.3%の増加。
ものすごい成長率です。
売上高営業利益率も、
素晴らしい。
30.4%。
効率良く儲けています。
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参考:
電通の平成20年3月期の決算短信を見ると、
売上高営業利益率は、
2.7%。
業種的には、
同じ広告業だけど、
ビジネスモデルが違うので、
比較にならないですね。
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なお、
2007年の売上高営業利益率は、
30.6%。
企業規模は拡大していますが、
効率性の良さを維持しているのが、
素晴らしいです。
ところが、
2008年は株の評価損を計上。
これが、
約109万ドル。
つまり、約980億円。
これが原因で、
第4四半期では、
税引き後の当期純利益が、
2007年の第4四半期と比較して、
減益になったというのが、
今回のマスコミ報道。
しかし、
年間でみると、
税引き後の当期純利益は、
増益を確保しています。
さて、
これだけ素晴らしい実績を出していても、
市場が求める成長スピードからは、
減速傾向らしい。
しかし、
個人的には、
まだまだイケてる会社だと思います。
なんといっても、
会社設立は、
1998年。
(会社の沿革は、
こちらです。)
設立10年で、
売上高がほぼ電通と同じ2兆円の会社になったんだから、
すごいですよね。
短期的には、
いろいろな問題が発生するでしょうが、
まだまだ成長を続け、
世界レベルで社会を変えていく会社だと思います。
なお、
グーグルの企業方針と彼らが正しいと信じている10個の方針が、
ここで読めますので、
週末の英語学習の材料として利用してみてください。