今週は、
水曜日が祝日で、
営業日が1日少ないので、
短いネタでいきます
(実際は、長くなってしまった)。
2009年1月の輸入車新規登録台数のデータが発表されている(日本自動車輸入組合)。
このデータは、
日本で2009年1月に売れた輸入車の台数です。
このデータの見方は、
2つあります。
1・輸入車の販売台数は落ち込んでいて、
大変なことになっている
2009年1月の販売台数のトップ3は、
1位=>フォルクスワーゲン(対前年同月比60.9%)
2位=>メルセデス・ベンツ(対前年同月比60.9%)
3位=>BMW(対前年同月比66.5%)
要するに、
2008年1月の販売台数と比較すると、
対前年同月比で30-40%売上台数が減少しているということになる。
ほかの会社もほとんど同じような減少率である。
参考までに、
他の輸入車の対前年同月比を見てみると、
アウディーは、
対前年同月比77.2%、
私の大好きなアルファ・ロメオは、
74.1%と比較的健闘しているが、
ボルボは、45.3%、
ジャガーは、59.0%と苦戦している。
上記の輸入車メーカーのメインの販売価格帯は、
300-1000万円。
このデータからは、
輸入車を購入する所得層(年収1,000万円から1,500万円ぐらい?)が、
あきらかに、
その支出を抑制していると読むことができます。
2・日本には、スーパーリッチが少数だが存在していて、
不況なんかまったく関係ない
再度、
2009年1月の輸入車新規登録台数のデータ(日本自動車輸入組合)を見てみましょう。
そうすると、
対前年同月比で売上を伸ばしているメーカーがある。
老舗の「超」高級車メーカーだ。
ロールスロイス=>4台が7台に増え、対前年同月比は、175%
ベントレー=>14台が17台に増え、対前年同月比は、121.4%
フェラーリ=>37台が50台に増え、対前年比は、135.1%
これらの老舗の「超」高級車メーカーのメインの販売価格帯は、
2000-3000万円。
これを見ると、
日本にも、
スーパーリッチが少数だがいて、
不況は、
関係ないとも言えるのかもしれません。
(実際には、
注文をキャンセルした人もいるとは思いますが、
その人数は、
不明。)
なお、
近年、
販売台数を伸ばした「超」ではない高級車メーカーは、
軒並み販売台数を下げている。
マセラッティー=>対前年同月比は、76.7%
アストン・マーチン=>対前年同月比は、45.8%
ランボルギーニ=>対前年同月比は、66.7%
これらの老舗の高級車メーカーのメインの販売価格帯は、
1500-2000万円。
この所得層(年収2,000万円から4,000万円?)は、
今回の不況の影響があると見るのか、
輸入車メーカーのブランド力の差と見るかは、
判断が分かれるところです。
(実際は、
両方の要因でしょう。)
引き続き、
景気の状態は悪いので、
輸入車のデータは見てみようと思います。