2009年02月13日

13日の金曜日に発生した倒産劇

今日は、
2つの見方ができる1日。

ひとつの見方は、
バレンタインデーの1日前というなんとなくみんなが幸せな気分になれる日

もう一つの見方は、
13日の金曜日という不幸が訪れるのではないかと予感させる日

今日のブログは、
私の仕事がたまっていて、
とても明るい気分にはなれないので、
13日の金曜日ネタです

マンション分譲のニチモ、民事再生法を申請 負債総額757億円(日本経済新聞)

ニチモは、
東京証券取引所2部上場。

上場企業の倒産は、
2009年になって7社目。

昨年1年で倒産した上場企業が30社超なので、
今年は、
去年以上にハイペースです

さっそく、
ニチモの決算書を見てみましょう。

こちらが、
民事再生手続きの開始の申し立てに関するお知らせ

これを読むと、
支払手形の支払いができないことが予測できたので、
民事再生手続きの開始の申し立てをしたことがわかります。


9月決算ということで、
決算短信が2008年11月に発行され、
有価証券報告書も2008年12月に発行されたばかり。

したがって、
どちらにも「継続企業の前提に関する重要な疑義を抱かせる事象または状況」が記載されています。

決算短信の16ページ、
有価証券報告書の39ページをご覧ください。

さて、
いつものように決算短信を見てみましょう。

2008年の6-9月に倒産した会社と異なり、
最近の決算なので、
決算書は、
すでにぼろぼろの数字が並んでいます

まず、
減収減益で、
営業利益から下が全部赤字。

つまり、
本業がまったく儲かっていません。

とくに、
売上と利益の落ち込み具合が激しい

売上高が、
665億円から353億円へと46.8%減少。
つまり、
売上高が、
半分になっちゃった

万が一、
当事務所で売上が1年間で半減したら、
もちろん、倒産です

営業利益も、
44億円の利益だったのに、
80億円の赤字。

激しい落ち込みです。

これを反映して、
自己資本比率は、1.6%。

債務超過寸前です

もちろん、
営業活動によるキャッシュ・フローは、147億円の赤字

これだけ、
倒産の前兆を感じさせる数字が並んでいるのに、
平成21年9月期の業績予想では、
増収で、営業利益が黒字化するという数字を発表しているのが、
今になってみると、
とっても悲しい。。。。

もうひとつ、
13日の金曜日にふさわしい暗い話をすれば、
棚卸資産(在庫)は、
644億円。

上記に書いたように、
売上高は、
665億円から353億円へと46.8%減少。

営業マンが、
どんなに気合がある連中が集まっているといっても、
年間売上の2年分の在庫があるのと知れば、
気合も萎えてくるのではと思います

さて、
今後も、
不動産業界の倒産は、
まだまだ続くと思われます。

ただし、
マンションを分譲している会社の倒産の話を聞いて、
いつも思うのは、
倒産した会社のマンションを買ってしまった人々の気持ち

せっかく一生に一度の大きな買い物をしたのに、
販売元の会社が倒産してしまったとなると、
不動産としての価値やブランドは激しく落ちるし、
住環境の維持も不安に感じると思います。

民事再生が順調に進むことをお祈りしています



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