2009年06月16日

2社の税務調査の明暗は、どうやって決まったのか?

本日、
5月に実施し、
まだ未完了だった2社の税務調査について、
税務署より回答があり、
ほぼ終結した。

1社は、
複数の指導事項があったが、
修正申告をする必要はなしということになった

具体的には、
経理の方法などを訂正したり、
追加的に実施するべき事項はありますが、
修正申告書の提出は不要なので、
追加で納税する税金は、
「0円」

この結果は、
会社の社長さんや経理担当者など、
多くの人が、
書類の保管状況の整備など多大な時間と労力を費やした結果であると言えます。

お疲れ様でした。
そして、
ありがとうございました

一方で、
「ラッキーである」とも言えるという事実は、
否定できない

なぜ、
修正申告するべき事項ではなく、
指導事項になったのかは、
担当税務署職員やその上司の判断など、
客観的事実と主観的事実とで、
決定される。

つまり、
「幸運の女神様」が介在する余地があり、
今回は、
「幸運の女神様」が、にっこりと微笑んでくれたのだ

もう1社は、
修正申告をして、
追加の税金を納付することとなった

この会社は、
私が、
税務署職員と税務調査の現場で話した時点では、
修正申告書の提出は必要なく、
追加で納付する税金は、
「0円」ということで、
合意をした。

この税務署職員の上司の「OK」も、
ゲットした。

しかし、
税務署内にある審査部門で、
「この結論では、
ダメ」と言われてしまった

会社といろいろ検討したが、
今回は、
税務署の結論に従うことにした。

はっきり言って、
「アンラッキーである」とも言えるという事実は、
否定できない

この会社を担当している税務署は、
規模が大きく、
組織もしっかりしている。

担当している税務署が、
小さい税務署だったり、
審査部門が充実していなければ、
現場で確認したとおり、
修正申告するべき事項はなしで、
調査が終了していたかもしれない。

つまり、
「幸運の女神様」は、
この会社には、
にっこりとは微笑んでくれなかったということになる。

税務調査の結論は、
主観的に決められる側面がある

もっとも、
今回、
税務調査が問題なく終了したとしても、
次回の税務調査は、
どのような結果になるのかわからないというのも、
事実である。

人生と同様に、
不確実だけど、
一生懸命やるのみです







この記事へのトラックバックURL