今晩は、
事務所のそばの料理屋さんで、
ある監査法人に勤務する新人会計士のTさんと会食。
Tさんと初めて会ったのは、
数年前。
Tさんから、
「会計士になりたいんですけど、
ご意見をお聞かせください。」という相談があった。
当時、
Tさんは、
経営の安定している団体に勤務していた。
そんなTさんに対して、
「会社に勤務しながら勉強しても、
短期間で合格するのは難しい」と、
回答した。
Tさんは、
短期合格を目指していたので、
私のアドバイス通りに、
数ヵ月後に、
その経営の安定している団体を退職。
そして、
見事に昨年の11月に試験に合格し、
現在は、
監査法人に勤務している。
そこで、
今晩は、
タイミングとしては、
遅くなってしまったが、
Tさんの合格祝いということで、
数年ぶりの再会となった。
久しぶりに話してみると、
改めて気がついたことがあった。
会計士業界以外で、
働いた経験のある人は、
社会人としても、
非常にしっかりしているということだ。
礼儀、行儀のほかに、
将来のビジョンや社会への関わり方など、
感心しました。
監査法人という会社は、
普通の民間会社と比較して、
社会人教育は弱い。
特に、
大学生から勉強して、
会計士試験に合格し、
そのまま監査法人に就職して、
「先生」と呼ばれる立場になってしまうと、
社会人としての、
立ち振る舞いに問題がある人間が多数いるのは事実。
私自身も、
大学生から勉強して、
会計士試験に合格し、
そのまま監査法人に就職して、
「先生」と呼ばれる立場になってしまった人間だ。
監査法人に勤務している時代には、
自分自身で気がつかなかったが、
退職して、
自分で仕事を始めてみると、
「あれは、
良くなかったよなぁ」と、
過去を反省したりとか、
とっさに、
きちんとした対応やご挨拶ができなくて、
恥ずかしい思いをすることが多々あった。
今年の会計士試験の短答式合格者は、
去年と比較して減少してしまったが、
昔と比較すれば、
会計士の合格者数は、
圧倒的に増えている。
会計士試験の合格者が増えれば、
Tさんのように、
会社を退職して会計士になった人など、
人材が多様化する。
会計士試験の合格者が増えて、
「人材の質が下がった」という意見もあるが、
人材が多様化し、
特異な才能を持った人が、
試験に合格しているのも事実です。
もし、
このブログを読んでいる人で、
公認会計士試験にチャレンジしようかどうか悩んでいる人がいれば、
ぜひ、
チャレンジしてください。
チャレンジが、
あなたの道を開きます。
最後に、
Tさん、本当に合格おめでとう。
今後も夢の実現に向けて、
がんばってください。
応援しています。