本日は、
仕事の空いた時間にロフトに行き、
文房具を物色。
その際に、
ある人に教えてもらったペンを実際に見て、
びっくり。
びっくりした商品は、
「PILOT」社のHI-TEC-Cのcoleteという商品。
発売して、
1年以上の時間が経過していて、
人気がある商品のようですが、
私は知りませんでした。
この商品は、
要するに2色・3色・4色ボールペン。
私も4色ボールペンを愛用しているが、
私が持っている普通の4色ボールペンとは、
まったく商品概念が違います。
なにがすごいかというと、
自分で、
ボールペン本体の色と、
ボールペンに入れる色を選べるのだ。
ちなみに、
3色・4色ボールペンの本体は、
4色が用意されている。
さらに、
ボールペンの色は、
なんと15色もある。
そして、
この15色は、
太さが3種類(0.3ミリ・0.4ミリ・0.5ミリ)もあるんです。
売り場には、
3種類の太さの15カラーが並んでいる。
絶句。
完全に女の子向きの商品だ。
男子だったら、
5秒ぐらいは、
ボールぺン本体の色で迷うかもしれないが、
速攻で、
黒・赤・青・緑の4色ボールペンを購入して、
一瞬にして、
買い物終了です。
男子の立場で言えば、
15色から4色を選ぶなんて、
時間の無駄。
ところが、
女の子は、
違うようです。
女の子を意識した商品であることは、
この15色の色の構成から、
わかります。
たとえば、
赤のほかに、
ピンクがある。
さらに、
ベビーピンクがあり、
チェリーピンクがあるのだ。
男子には、
ピンクも
ベビーピンクも、
チェリーピンクも、
どれでも一緒だが、
女の子には、
ピンク系で3色あることが、
とても重要で、
うれしいようです。
同じように、
オレンジがあるのに、
アプリコットオレンジがある。
青系も充実。
青のほかに、
バイオレット、クリアーブルー、ブルーブラックのほかに、
アクアブルーまである。
緑系も、
緑のほかにアップルグリーンが用意されている。
この色のバリエーションだけでも、
驚愕なのに、
太さが、
0.3ミリ,0.4ミリ,0.5ミリの3種類から選べるのだ。
個人的には、
0.3ミリと0.5ミリの2種類で十分だと思うが、
きちんと0.4ミリもあるのだ。
私が、
PILOT社の管理部長だったら、
商品の種類が増えて、
在庫管理が面倒そうなこんな商品の販売には、
断固反対です。
しかし、
この商品の前には、
女の子たちが、
どの色にしようか、
そして、
太さはどれが良いかを、
一生懸命、
そして、
楽しそうに、
真剣に選んでいる。
男の感性では、
まったくダメですね。
もっとも、
会社の業績は厳しそう。
PILOT社は、
一部上場企業で12月決算会社。
平成20年12月期の決算短信を見ると、
減収減益ですが、
売上高営業利益率は8.3%で、
日本平均である6%を上回っています。
それから、
自己資本比率も35.8%でちょうど日本平均ぐらい。
さらに、
当然に営業キャッシュ・フローは、
黒字を確保しています。
つまり、
会社の業績は悪くはありません。
ところが、
平成21年11月に発表された平成21年12月期第3四半期決算短信の業績予想をみると、
平成21年12月期は、
営業利益の黒字は確保できそうですが、
減収減益の傾向が継続し、
さらに、
国内では生産体制のリストラ、
海外では、
人員のリストラをするようで、
特別損失が発生し、
税金を引いた後の当期純利益は、
赤字に転落するようです。
良い商品を企画し、
販売できる会社の決算書が、
必ずしも良くないということで、
難しい時代です。
いろいろと勉強になりました。
この商品を教えてくれたKさん、
ありがとう。