2010年02月07日

フリー(FREE)

題名:フリー(FREE)
著者:クリス・アンダーソン
出版社:NHK出版
価格:1800円(消費税別)

世界の25カ国で発売され、
アメリカなどでも売れているという話題の本なので、
年末に買いましたが、
ようやく今週末に読みました。

結論で言えば、
非常に勉強になりました。

内容は、
なぜ、
無料の商売が、
成立するのかということを、
いろいろな事例を使って、
解説しています。

ポイントは、
インターネットの普及により、
インターネット上で流通する商品は、
限界費用(追加で1つの商品を製造する際に必要となるコスト)が、
0円(無料)に非常に近くなったので、
これまでとは異なる販売方法や宣伝方法が可能になったということです。

もっと、
大きな視点で言えば、
外部環境が変わったのだから、
外部環境の変化に対応をしないといけないということになります。

つまり、
企業戦略にとって、
当たり前のことが書いてあるのだけど、
実際に、
その事実に直面すると、
世界中で、
対応できない会社や個人と、
対応できた会社や個人に大きく分かれたということです。

とくに、
既存の枠組みで、
利益を得ている会社や個人にとっては、
外部環境の変化を認めることは、
自社の利益構造を崩壊させてしまう危険性があるだけに、
意地になって、
外部環境の変化を認めない傾向にあります。

なお、
無料で商品を配布することに対して、
果たして、
事業として継続できるのかという懐疑的な見方をする人がいますが、
本書では、
マイクロソフト社の事例などを使用して、
最終的には、
外部環境の変化に対応して、
戦略を変更せざるを得なかった事例を紹介しています。

また、
本書の秀逸だと思った点は、
既存の既得権益のある業界から見ると、
「問題点」と考える点を、
大胆にも、
「将来的にも、
絶対的に解消できない問題点」だと考えて、
積極的に利用するべきだと主張している点です。

具体的には、
音楽の違法コピーや、
ブランド品の偽造品の問題です。

ぜひ、
一読して、
自分の会社の主力商品で、
無料化できる商材や、
販売促進方法があるかを考えると良いでしょう。

もちろん、
競合他社が、
自社の主力商品を、
無料化した場合についても、
考えないといけません。

私も、
当事務所のお客様の業界だけでなく、
会計事務所業界で、
無料化の動きが顕著になった場合を仮説して、
検証してみました。

表面的に考えると、
恐ろしい状況になります。。。

本書は、
インターネット関係の事例が多く、
かつ、
海外の事例が多いので、
読む人によっては、
読書中に、
ちょっと飽きちゃう場面があるかもしれません。

でも、
ぜひ、
読んで、
考えて、
検証してみてください。

社長さんだけでなく、
ビジネスに携わる全職種の人が読むべき本だと思いました。
お勧めの一冊です。


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