2010年02月11日

本の発売前に、全文を無料でPDFで配布する販売手法は今後一般化するか?

今日は、
建国記念日ですが、
2月は28日までしかなく、
実質的な営業日が少ないので、
出勤

電話やメールが少なくて、
効率的に仕事は進むのですが、
事務所内で一人でいると寒い

しばらく寒い日が続くようなので、
みなさん、
風邪をひかないように気をつけてください。

さて、
先日、
「フリー(NHK出版)」という本を読み、
大変に勉強になったことを、
このブログに書きました。

そして、
「フリー」が実際に出版の世界で起こっている実例を見つけたので、
紹介をします。
(知っている人がいたらごめんなさい。)

インプレスジャパンから、
「クラウドコンピューティング」という本が、
2月15日に発売されるそうです。

そこで、
2月8日から2月15日正午まで、
登録をすると、
本の全文のPDF版が無料で、
ゲットできます

詳細は、
ここを見てください。

ふつーに考えると、
発売前に本の全文をPDFで無料配布すると、
本が売れなくなってしまうと考えてしまいます

では、
なぜこのような無料配布を出版社は行い、
著者は了解したのでしょうか?

以下に、
考えた結果を書いてみました


無料でPDFをゲットした人のうち、
何%かの人は、
実際に本を購入してくれる


無料でPDFをゲットした人が、
このPDFを読んで、
他の人に勧める


無料のPDFを希望した人の人数から、
この本の販売部数を推定できる


この無料のPDFには登録が必要なので、
この分野に興味がある潜在顧客の個人データをゲットできる


このような販売方法が有効なのかについて実証実験ができる

なお、
「フリー」の発売時にも、
同様の販売手法が採用され、
特に、
アメリカでは、
無料でPDFを配布する方法が、
有効なマーケティングのツールであるという結果になったようです。

日本で、
「フリー」が発売された時の販売手法は、
ここ(ITmedia)で読めます。

全部の製品・商品・サービスで有効ではないとは思いますが、
「フリー(無料)」を活用した販売手法の研究は、
しておいたほうが良いと思いました



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