2010年03月24日

EXILEの税務調査の件

3月の月末ということで、
会計事務所は、
2月決算会社と3月決算会社の同時進行。

毎年恒例ですが、
5月末日まで、
忙しい毎日が続きます。

スタッフのみんな、
気を引き締めて、
がんばりましょう

さて、
本日のブログのネタは、
税務調査です。

EXILE事務所1億円以上所得隠し 東京国税局指摘(産経新聞)

この見出しを読むと、
EXILEがすごーく儲けて、
でも、
税金をごまかしたとしか読めないので、
EXILEの所属事務所が悪の権化のように感じられます

しかし、
リンクした産経新聞の記事を読む限りは、
ExILEは、
きちんと税金の申告をしたのに、
でも、
国税局にちょっといろいろと言われちゃったのかなとしか思えません

まず、
産経新聞のこちらの記事を読むと、
平成19年3月期の売上が約17億円だったのに、
翌年平成20年3月期では、
売上が4倍以上の76億円になったと書いてあります。

その2年間を対象として、
税務調査を実施したら、
2年間で3億円の所得漏れです。

芸能プロダクションという脱税が多い業種を考えと、
税務署に指摘された金額は、
ずいぶんと小さい金額だと直感的に感じます

通常だと、
実態のない外注先などを利用して、
5−10億円ぐらいの架空経費を計上したけど、
税務調査で税務署にばれてしまったという話が、
一般的だと思います

さて、
EXILEは、
指摘を受けた約3億円の申告漏れのうち、
1億円以上が重加算税の対象となり、
追徴税額は、
法人税のほかに消費税や重加算税を含めて、
約1億円だそうです。

3億円が課税の対象で、
追徴税額は、
法人税のほかに消費税や重加算税を含めて、
約1億円しかないということを考えても、
EXILEの事務所が、
適正な納税を実施していたことが、
推測ができます

なお、
こちらの読売新聞の記事を読むと、
所得隠しとされた内容について、
関係会社に実際より過大な制作原価を支払い、
一部が親密な取引先に流れていたなどと指摘されたと書いてありますが、
まさに税務当局と会社の見解の相違です。

どこまでが過大な制作費かなんて、
正確には、
税務署職員にさえ不明な場合が多いのです。

産経新聞のここを読むと
会社には、
税務署が罰した結果に対して、
まったく納得できていないことが推測されます。

「税務当局との間で見解の相違はありましたが、すでに法人税と消費税の修正申告を提出し、全額の納付を完了しています。修正申告の詳細については業務内容に関わるのでコメントを一切控えますが、所得隠しのような意図的な行為は一切ありません」と、
コメントしています。

たぶん、
会社としては、
適正な処理をしたのでしょうが、
税務署にいろいろと言われて、
最終的には、
税務署に、
「重加算税を支払ってくれたら、
これ以外の処理に関しては、
今回は追加の税金を支払う対象とはしない」ということで、
会社と税務署で妥結したことが、
容易に想定されます。

ちなみに、
重加算税を徴収できると、
その税務署職員の税務署内での人事評価は高くなります

少しだけ税金の世界を知っている私から見ると、
今回のEXILEの税務調査は、
それほど大きな問題ではないと思いますが、
一般の人がマスコミでニュースの見出しを見ると、
EXILEに良い印象は持たないことも事実だと思います。

マスコミって、
怖いですね



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