2010年05月13日

粉飾決算はなぜばれたのか?

今週は、
いろいろとブログのネタがあったのですが、
書き出して完了しなかったので、
この週末に完成させて、
公開します

まず、
5月のさわやかな天気に合わない倒産ネタからです

2009年11月に東証マザーズに上場したエフオーアイという会社が、
約100億円ぐらい売上を水増ししていたようで、
証券取引等監視委員会が、
調査に着手したようです(日本経済新聞)。

疑惑の対象となったエフオーアイ社の有価証券届出書は、
会社のホームページにないようなので、
EDINETで検索しました。

なお、
有価証券届出書には、
2会計期間の決算数値が記載されています。

まず、
主要な経営指標を見て売上高経常利益率を計算してみると、
13-17%。

悪くないレベルです

しかし、
びっくりするのが、
営業活動によるキャッシュ・フローが赤字で、
かつ、
金額が大きいこと。

売上高が100億円前後なのに、
営業活動によるキャッシュ・フローの赤字の金額は、
約350億円から約390億円

キャッシュ・フロー計算書を見てみると、
その赤字の主な原因は、
予想通り、
売掛金の増加です

つまり、
売上計上したけど、
お客様からまだ入金になっていない金額が、
どんどん増えているということです。

ちなみに、
平成21年3月期は、
売上高約110億円で、
売掛金の残高が約220億円もあります。

つまり、
年商の2倍の売掛金があるということになります

資金繰りがむちゃくちゃ大変そうな会社であることは、
容易に想像ができます。

なんでこんなに売掛金がたくさんあるのかというと、
平均的な売掛金回収期間が、
1.9年であると、
有価証券届出書で説明されています

今回、
証券取引等監視委員会の調査を受けたということは、
この売掛金の中に、
架空売上が含まれていたと想像できます。

しかし、
報道が正しいとすると、
年商100億円の会社が、
累計で100億円ぐらいの売上の水増しをしていたということになります。

すごいな。。

しかし、
疑問なのは、
この会社の監査人であるを担当した公認会計士桜友共同事務所や、
主幹事証券会社であるみずほインベスターズ証券は、
売上の水増しを見抜けなかったのでしょうか

とくに、
公認会計士桜友共同事務所は、
売掛金の確認状を出して、
売掛金の金額を確認していたはずです。

そして、
もし、
監査法人と主幹事証券がやるべき手続きを実施していたにもかかわらず、
売上の水増しが見抜けなかったとしたら、
なぜ、
粉飾決算が発覚してしまったのでしょうか

内部告発でしょうか?
それとも、
監査法人の売掛金のチェックの手続きが、
甘かったのでしょうか?

この会社の決算書には、
確かに怪しい点がありますが、
なぜ、
株式公開をした直後に、
粉飾決算が発覚してしまったのかについては、
疑問が残ります。

今後も、
この会社の続報には注目したいと思います


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