2010年06月14日

今晩のワールドカップに関係ないけど、メルシャンの不正取引

今晩の23時からワールドカップで日本がカメルーンと対戦します

本田は、
点を取れるのでしょうか。

今回のワールドカップは、
日本チームは期待されてないですが、
奇跡が起きることを期待して、
応援したいと思います

さて、
先週の11日(金)に既に報道されていますが、
キリングループのメルシャンで、
不正取引が発覚しました(日本経済新聞)

会社が発表した資料は、
ここで見ることができます。

これを読むと、
不正取引の問題が発生したのは、
問題が起きたのは、
水産飼料事業部で、
複数の会計期間で、
合計65億円、
実態よりも、
利益が上積みされているようです

2枚目の「2」には、
不正取引の手法が記載されていて、
3ページには、
図が表示されています。

メルシャンを含んだ3社で、
架空売上を計上し、
ばれないように
代金の支払いもしっかり行うように、
連携ができています。

さらに、
今回、
一生懸命がんばったなと思えるのは
在庫の数量検査である実地棚卸でも、
不正取引がばれないように、
偽の在庫を用意していたことです。

利益の上乗せをしないといけないという熱意?(危機感)を感じます

それから、
単純にびっくりするのが、
今回、
不正取引が起こったのは、
メルシャンの「水産飼料事業部」だということです。

メルシャンは、
ワインの販売だけをしているのかと思ったら、
ワイン以外の事業もしているんですね。

そこで、
メルシャンの平成21年12月期の決算短信を見てみましょう。

キリングループの会社なので、
キリンと同じ12月決算です。

まず、
ここで注目するのは、
利益率の低さです。

売上高営業利益率は、
0.7%です

さて、
29ページと30ページに事業別の売上高と営業利益が表示されています。

29ページが、
平成20年12月期、
30ページが、
平成21年12月期です。

メルシャンには、
酒類、医薬・化学品、飼料、その他の4事業部門があります。

2会計年度ともに、
売上高は、
酒類>飼料>医薬・化学品>その他です。

しかし、
営業利益では、
平成20年12月期は、
医薬・化学品>飼料>酒類(赤字)>その他(赤字)です。

平成21年12月期の営業利益は、
医薬・化学品>酒類>飼料(赤字)>その他(赤字)です。

各部門間で、
激しい戦いが起きていることが想像できます

上手に運営すると、
事業部門間での、
競争が期待できます

しかし、
運営を間違えると、
不毛な社内政治が激しくなり、
今回のような不正な取引が発生する危険性が生じます

さて、
今回の不正はなぜ発覚したのかというと、
こちらの公表された資料を見ると、
相手先からの請求書が送付されたので、
実際に取引があったのかどうかを調べたそうです。

通常の経理業務では、
このような調査をしないと思うので、
もしかしたら、
内部告発があったので、
会社内で調べたのかもしれません。

このような会計上の不正が生じると、
メルシャンの会計監査人である監査法人トーマツの責任も問われることになります。

大丈夫でしょうか?



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