2010年09月11日

KDDIの新社長になる田中氏にお会いして印象深かったこと

昨日、
以下のような報道発表がありました。

2010年12月1日から、
KDDIの代表取締役社長として、
現代表取締役執行役員専務の田中孝司氏が就任し、
現代表取締役社長兼会長の小野寺正氏は、
代表取締役会長に退く。
(詳細は、
ITメディアのこの記事が詳しいです。

私は、
今度、
KDDI社の新社長となる田中さんとは、
ある会社の会議などで、
数回お会いしたことがあります。

とても、
好印象だっただけでなく、
田中さんみたいなビジネスパーソンになりたいなと思ったので、
今回の報道を聞いて、
とてもうれしかったです

田中さん、
大変だとは思いますが、
おめでとうございます

田中さんとお会いした時の印象をいくつか書きます。

1・偉そうな態度がまったくない

一番びっくりするのは、
田中さんは、
まったく偉そうな態度はなく、
逆に、
話しやすいように、
場を和やかにするような雰囲気にする人です

実際には、
従業員が約18,000人もいて、
売上が約3兆4000億円もある企業グループのトップクラスにいる人なので、
想像を絶するほど「偉い」んです

でも、
まったくその偉さを感じさせる態度や表情はありません。

私のような「未熟者」が話しをさせていただいても、
話をきちんと聞いてくれ、
回答してくれます。

「偉い人」の中には、
「私は、
偉いんだけど、
そんなことは、
表には出しませーん」といった態度をする人がいて、
若い人から、
マイナスの評価を受けている人にも会ったことがあるだけに、
田中さんの器の大きさというか、
度量の広さには、
驚嘆しました。

2・的確な指摘を驚異的な早さでする

細かい数値が羅列された表などが配られ、
会議が開始となると、
即座に、
的確な指摘が行われます。

具体的には、
見るべきポイントを早く見つけ、
現状を把握し、
予算や前年比との比較を行い、
問題点を指摘したり、
改善策を考えるように促したり、
もっと大きな視野で考えるようなアドバイスをしていただけるということになるのですが、
これらのことが、
会議が開始してすぐに行われます。

会議が始まり、
タラタラと資料を読んでいた私は、
脳天を直撃する衝撃を受けました

田中さんが実施していることができるようになるためには、
会議に臨む姿勢を改め、
常日頃から、
トレーニングをしていないといけないと反省し、
少しでも田中さんみたいになりたいなと思い、
私も努力しようと思っています。

3・「みんなで協力してがんばろう」というという気持ちになる話し方をする

会議で感心したのは、
田中さんの話し方です。

上記に書いたように、
厳しい指摘や、
すばらしいアドバイスをしていただくのですが、
そんなときに、
みんなの顔を見ながら、
「慈愛」に満ちた表情と目で話します。

あのように話されると、
実施や達成が困難な仕事の話でも、
「田中さんが言うのだから、
みんなで協力して、
がんばろう」という気持ちになります

人には、
いろいろなタイプがあり、
良い悪いや、
好き嫌いがあると思いますが、
私は、
田中さんの話し方のタイプが好きで、
田中さんのようになれるように、
意識をして、
話し方を研究しています。

もっとも、
話し方が良くても、
内容が伴わないと、
聞いている人の心は動かせないという本質的問題があることも、
認識しています

4・24時間、365日、一生懸命に働く

会議に出席していたある社長さんが、
田中さんに聞きました。

どうすれば、
従業員約18,000人、
売上高約3兆4,000億円の企業グループのトップクラスの地位を獲得することができるのか?

回答は、
私なりに解釈すれば、
24時間、
365日、
一生懸命に働くことです

田中さんは、
朝も夜も夜中も、
土曜日も日曜日も、
一生懸命に働いています。

では、
なぜそんなに一生懸命に働くのかというと、
現在の地位にいる役員としての、
責任感や義務感だけでなく、
より良いサービスを提供し、
社会を変えようという夢をもっているからだと思います。

もっとも、
田中さんのような人が上司になると、
部下としては、
同等に努力をして、
働かないといけないので、
大変だとは思います

しかし、
24時間、
365日、
一生懸命に働くというのは、
基本だと思います

基本ができていなければ、
応用もできないし、
成長もできません

私も、
「基本」を大切にしようと思います。

田中さんは、
KDDIの社長となるので、
今後は、
お会いする機会がぐっと減ることを考えると、
田中さんと一緒に過ごせた時間は、
貴重だったなと思います。

田中さんは、
お手本となるビジネスパーソンのお一人です




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