2010年10月19日

Apple社の業績と決算書

そろそろ、
日本では3月決算会社の第2四半期の結果が発表される時期となりました。

アメリカでは、、
アップル社が速報値を発表して、
話題となっています

米アップル決算は予想を上回る、iPad失望誘い株価急落(日本のロイター社)

ちなみに、
アップル社は、
9月決算会社です。

さて、
この報道は、
アップル社のどのような資料が情報源になっているかを、
アップル社のホームページで探してみると、
ここに報道発表資料がありました

ここに表示されている決算書は、
未監査(UNAUDITED)ということなので、
日本でいう決算短信と同じレベルということになります。

上記のロイター社などの記事では、
第4四半期(2010年7-9月)の業績が説明されていますが、
私のブログでは、
2010年9月期の年間の数値を見てみましょう。

売上高は約652億ドルで、
営業利益は約183億ドル。

つまり、
売上高営業利益率は、
28.1%

驚異的に、
効率良く儲けいている会社です

ちなみに、
アップル社の売上高652億ドルを1ドル=81円で換算すると、
約5兆2800億円。

日本の家電メーカーの売上高と売上高営業利益率と比較してみましょう。

Panasonicの2010年3月期の売上高が約7兆4000億円で、
売上高営業利益率は2.6%。


Sonyの2010年3月期の売上高が約6兆2900億円で、
売上高営業利益率は0.4%。


アップル社の高収益体質が良く分かるというか、
日本企業の低収益体質が、
目立ちます

なお、
日本の上場企業の売上高営業利益率の平均は、
東京証券取引所が公表している決算短信集計結果では、
4%弱となっています

さて、
話をアップル社にもどして、
2010年9月期を、
2009年9月期と比較すると、
売上高は約52%増加、
営業利益は約49%増加という、
素晴らしい成長性です

さらに、
倒産の危険性を示す自己資本比率は63.6%と全く問題はなく、
営業活動によるキャッシュ・フローは黒字です

ところが、
このような素晴らしい会社でも、
株価は下げたというからびっくりです

下げた原因は、
iPadが、
予想したほど売れなかったということだそうです。

では、
事実はどうなんだろうということで、
アップル社が発表した上記の報道資料を見ると、
第4四半期の製品別売上台数が記載されています。

売上台数の順序だと
iPhone(1410万台・前年同期比91%の成長(growth))

iPod(905万台・前年同期比11%の減少(decline))

iPad(419万台)

Mac(389万台・前年同期比27%の増加(increase))

となっています。

iPodの売上が減少しているので、
iPadの売上の増加を市場は期待していたようです。

市場は、
満足を知らず、
常に「もっと良く」を望む貪欲さをもっています。

なお、
アップル社の株価は、
アメリカのYahoo!のここで見れます。

まだ、
継続的に下落しているようです

私は、
iPadは所有していますが、
iPhoneも、
iPodも所有していないという珍しいタイプですが
今後のアップル社の動向には、
注目です






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