あるお客様の税務調査の第1日目。
この会社は、
社長さん以下、
社員のみなさんが努力をした結果、
黒字の会社です。
前回の税務調査から3会計期間経過したので、
「税務調査がある」ことは予想していたので、
想定通りの税務調査です。
さて、
10時に税務署職員が会社に到着。
今回は、
2人で3日間の予定ということだったのに、
なんと3人で登場。
いきなり想定外の事態が発生。
しかも、
その3人の構成を見て、
私は、
「面倒な税務調査になるかもしれない」と、
嫌な予感がしました。
3人の構成は、
2人が50歳代のベテランで、
1人が税務署に就職したばかりという若手職員です。
つまり、
今回の調査は、
若手職員の研修も兼ねているということです。
若手職員は、
当たり前ですが、
税務調査の際に、
真面目に、
丁寧かつ慎重に帳簿や領収書を見て、
細かい間違いや疑問点を見つけて、
全部、
教育役の上司に報告をします。
また、
「教育」という側面があるので、
通常の調査では、
「指導」ということで許していただけるような細かい間違いが、
修正申告の対象になることがあります。
そのために、
私は、
「面倒な税務調査になるかもしれない」と思ったわけです。
午前中は、
会社の概況説明で終了。
通常、
会社の概況の説明は、
1時間ぐらいですが、
本日は長めでした。
午後は、
ベテラン1名が帳簿を見ながら、
売上と費用をチェック。
もう一人のベテランは、
若手職員と一緒に、
扶養控除申告書や源泉徴収簿を見ながら、
年末調整をチェック。
通常は、
人件費は、
最終日ですが、
なぜか初日から着手。
もっとも、
年末調整で間違いを発見すると、
会社からは、
源泉所得税の徴収漏れということで、
所得税の納付と不納付加算税が徴収できるので、
税務署としては、
「仕事をした」ということになると思います。
税務署職員が、
注意深くチェックしていたのは、
とくに、
計算間違えをしてしまうことがあります。
これから年末調整の時期なので、
年末調整担当者は、
注意してください。
本日は、
いくつか宿題がありましたが、
特に大きな問題もなく、
16時過ぎに無事終了。
さて、
来週の残された2日間も平和に終わることを祈っています。