2011年01月24日

ホンダで水産取引の不正があり、150億円の損失発生

お客様との会議が終了し、
夜、
事務所に戻り、
インターネットを見ていたら、
びっくりなニュースを発見しました

子会社で不正取引発覚、ホンダに150億円損害(読売新聞)


この記事の見出しを読んだときには、
自動車・バイクのメーカーである、
あの有名な「本田技研」で不正取引があったのかと思いましたが、
記事を読んだら、
同じ社名の別の「ホンダ」という企業で、
不正取引があったのかと思いました

なぜなら、
不正取引は、
100%子会社である商社業務を行っている「ホンダトレーディング」(東京都千代田区)で、
発覚したのですが、
問題となった取引が、
「水産物取引」だと書いてあったからです。

自動車やバイクを製造し、
販売している会社が、
100%子会社で、
水産物取引をしないですよね?

ところが、
本田技研」のホームページを見てみると、
「当社子会社による不適切な取引について」という発表がありました

これ」が広報発表資料です。

この広報資料にも、
問題となったホンダトレーディング社は、
ホンダグループにおいて、
商社機能を担う連結子会社で、
ホンダの事業に関連する製品、部品、設備、原材料、
また農水産物なども取り扱っていると書いてあります。

なぜ、
農産物を扱っているのでしょうか?

ご存知の方がいたら、
ご教示をお願いします。

また、
この広報資料を見ると、
水産物の生産業者から仕入れた「預け元」から、
ホンダトレーディング社は、
仕入を一時的に預かってあげています。

なぜ、
こんな取引をしたのでしょうか?

会社内での、
発言力確保のために、
仕入や売上の金額を大きく見せたかったのでしょうか?

また、
この取引を実行すると、
一時的に、
ホンダトレーディング社が、
「預け元」の資金繰りを助けてあげていることになると思います。

ホンダトレーディング社や、
不正を行ったというホンダトレーディング社の社員は、
この資金繰りを助けてあげた「預け元」から、
「見返り」などがあったのでしょうか

この広報資料は、
図があり、
大変に分かりやすいですが、
「なぜこんな取引をしたのか」が、
この広報資料では不明です

続報を待ちましょう

本田技研は、
この不正取引で、
2011年3月期で、
約150億円の減益となるそうです

本業をきちんとやるのが、
大切です

追記:
2010年6月に、
ワインで有名なメルシャン社でも、
不正取引が起き、
65億円の損失を計上しました(産経新聞)。

不正の舞台は、
メイン事業ではない水産飼料事業部。

メイン事業ではないことや、
水産系で不正が起きていることなど、
メルシャンとホンダの不正には、
共通性が感じられます。

なお、
昨年の8月にメルシャン社の社内調査報告書が、
公表されています。

これです。

56枚の力作なので、
お時間のあるときに見てください。




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