2011年03月24日

ゲオ子会社の不適切取引

地震の発生から2週間が経過しましたが、
まだまだ地震や原子力発電の問題が大きく、
普段なら、
大きな問題となるような事件も、
大きく報道をされることはありません。

そんな事件の一つが、
24日に報道をされていました 

音楽CDなどのレンタル大手であるゲオ の連結子会社である株式会社リテールコム社で、
不適切な取引を行っていた可能性があると発表しました。

会社の発表は、
これ です。

この発表文によると、
この不適切な取引は、
売上先からの指摘で発覚したようです。

当期業績への影響は不明と書いてありますが、
この発表された文章からは、
売掛金残高5億5,000万円と買掛金1億8,000万円との差額、
3億7,000万円が架空売上(または債権の未回収)ということで、
損失処理されるのでしょう。

実際には、
不適切な取引を行った社員の退職金を支払わず、
さらに、
不適切な取引を実行した社員の親族などから、
現金を回収するので、
実際の損失額は、
3億7,000万円よりも少なくなるのかもしれません。

なお、
この会社の発表文からでは、
どのような不正をしたのかが不明ですが、
マスコミ各社の報道を読むと、
より詳しく分かります 

例えば、
以下は、
毎日新聞です。

ゲオ:子会社が不適切取引 3億7000万円損失で告訴も(毎日新聞)

この毎日新聞の報道を読むと、
不適切な取引をした目的は、
最近の不正では、
メジャーとなっている売上を増やすためで、
手法は、
これもメジャーとなっている循環取引だそうです 

循環取引には、
使用できないSDカードの偽物が使用されたそうです 

偽物のSDカードを使用したというのが謎ですが、
倉庫の入出庫の記録を残すために、
モノを動かさないといけないということで、
使用できないSDカードの偽物が選ばれて、
使用されたと推定されます。

さて、
ゲオ社の業績を確認してみましょう。

まず、
平成22年3月期の決算短信 を見てみましょう。

売上高は、
3.8%減の2,426億円ですが、
営業利益は、
30.4%増の133億円で、
売上高営業利益率は、
4.1%から5.5%に改善されています。

改善されたとはいえ、
売上高営業利益率は、
日本企業の平均的な売上高営業利益率4%よりほんの少し良いだけですが、
自己資本当期純利益率(ROE)が、
19%というのは、
海外の企業と比較しても、
悪くない水準です 

そのほか、
自己資本比率は、
32.3%だし、
営業活動によるキャッシュ・フローは、
黒字なので、
安全性に問題はありません 

今度は、
平成23年3月期第3四半期決算短信 を見てみましょう。

平成23年3月期の業績予想は、
売上高は、
5.5%増の2,560億円で当初より変更がなく、
営業利益は、
1.3%増の135億円で、
こちらも当初より変更がなく、
順調に経営が行われているようです。

以上より、
この利益の水準なら、
今回の震災で、
多少、
業績への悪影響があったとしても、
今回の不適切な取引で生じた3億7,000万円を、
損失処理しても、
業績には大きな影響がないと推測できます 





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