2011年06月17日

税金未納案件が無事完了

本日は、
去年の12月ぐらいから、
継続的にしていた仕事が終了しました

仕事の概略を書くと、
ある人が、
税金の申告内容に問題があり、
税務署の税務調査を受け、
その結果、
多額の納税をすることになってしまいました

ところが、
この人は、
家族の事情や事業の問題により、
今回の税金を払えなくて、
どうすれば良いのか、
困っていました

そんな時に、
私が非常にお世話になっている人が、
この税金の支払いに困っている人の知り合いで、
「金井さん、
助けてあげて」とお願いされて、
私が、
この仕事に携わることになったというわけです。

もっとも、
税務調査が終了してしまって、
結果も明確になっていたので、
私にできることは限定されています。

一つは、
支払うべき税金の減額

指摘されたいくつかの点を、
指導事項に変更してもらって、
多少ですが、
納付する税金を少なくしました

二つ目は、
税金の納付期限をなるべく後ろにすること

税金が支払えないと、
所有している個人の資産が差し押さえとなり、
その後、
差し押さえ物件は、
売却されてしまいます。

そのために、
支払期限をなるべく遅くして、
その間に、
本人が売却しても良いと判断した財産を売却して、
納税資金を作り出して、
納税を完了してもらおうというわけです。

このような税務署との交渉は、
日常的に、
税務署と接点のある会計士や税理士にとっては、
通常業務です

しかし、
税務署と接点がない人にとっては、
どの点を、
どの程度まで交渉して良いのかがわからなくて、
税務署のペースになってしまいます。

だから、
会計士や税理士に依頼すれば良いのですが、
納税資金のない時に、
専門家に頼んでも、
お金が払えないということで、
依頼を躊躇すると、
さらに、
墓穴を掘る結果になります

実際には、
資金に困っている人に、
高い報酬を請求して、
がっちり回収する専門家もいるようですが、
紹介等をしてもらい、
資金がない理由を納得してもらえば、
少額の報酬で、
専門家に手伝ってもらえると思います。

今回も、
結果的には、
この人の税金の申告に問題があったのですが、
資金は、
親族や事業のために全部使われていて、
ご本人には、
ほとんどない状態

また、
ご本人は、
質素な生活をしており、
情状酌量の余地ありと、
私は判断しました

結果的には、
税務署に、
支払うべき税金を減額してもらい、
納付期限も最大限延長してもらいました。

一方で、
ご本人と相談し、
ある大切な資産を売却することに同意をしてもらいました。

実際には、
東日本大震災が起こり、
税金の納付期限までに売却できるのかは、
非常に微妙だったのですが、
先日、
無事契約が完了し、
代金も振り込まれたので、
納税ができるようになりました

なお、
所得税で問題があり、
追加で税金を支払う場合、
税金の仕組みとして、
過少申告加算税や延滞税のほかに、
住民税や健康保険料も追加で支払うことになり、
予想外に多額の資金の支出となります

会社のことだけでなく、
個人の資産の売却や、
保険契約の変更、
相続など、
大きな金額の契約や出来事がある場合には、
インターネットで自分で調べることも必要ですが、
専門家に報酬を支払って、
判断をお願いすると、
結果的には、
税金のトラブルが避けられ、
お安くなることがあります

なお、
利用の際には、
報酬がいくらぐらいなんだろうと心配だと思いますが、
見積書をもらったり、
「いくらぐらいでお願いしたい」とおっしゃってください

また、
複数の専門家から、
見積書をもらうと良いと思います

専門家を、
上手に利用してください



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