2011年10月27日

税務調査では、「沈黙は金」

27日(木)に途中まで書いたのを完成させて、
公開しました

10月は、
お客様の税務調査が、
3社あり、
本日は、
その3社目の第2日です。

本日も、
昨日に引き続き、
60歳に近いベテラン職員が、
10時に登場です。

昨日も書きましたが、
このベテラン職員は、
経験豊富で、
税務上の問題点を探す技術や勘が優秀です。

さらに、
会社の人や、
立ち会っている会計士・税理士を緊張させない話術を持っています

そこで、
税務調査中であるということを忘れて、
いろいろとしゃべってしまうと、
形勢が悪くなり、
あとで後悔することになります

つまり、
税務調査では、
社長さん、経理の担当者も含めて、
「沈黙は金」です

具体的には、
質問されたことに対して、
「必要最小限の回答しかしない!」と、
固く決意しないといけません

ところが、
社長さんや経理の担当者は、
「自分は悪いことをしていない!」ということをわかってもらおうとして、
しゃべりすぎる傾向があります

本日の税務調査の会社の社長さんと経理の担当者には、
事前に、
「沈黙は金」であることを確認していたので、
大丈夫でした

さて、
本日は、
昨日の宿題の回答を無事に完了させると、
消費税といろいろな費用のチェックを行いました。

このベテラン職員は、
優秀なので、
いろいろと細かい事項を発見します。

具体的には、
決算日までの経費としているけど、
送付された請求書を見ると、
サービス提供が決算日以降なので、
実際には、
前払い費用となり、
決算日までの経費にはならない費用がいくつか発見されました。

午後は、
そのベテラン職員と私で、
発見された細かい事項について、
「それは認めるから、
こっちは、
指導事項にして、
追加の税金はなしにしてくれ」といったような交渉が行われました。

結果的には、
今回の税務調査では、
いくつかの経費について、
決算日までの経費となっているけど、
内容から判断して、
来期に計上するという修正申告書を作成することになりました。

比較的軽傷な内容で、
会社としても、
了解できる内容となりました

良かったです

本日は、
16時前に無事終了
税務調査にご協力していただいた社長さん、経理担当者に感謝します

なお、
「沈黙は金」をネットで調べたら
イギリスの思想家・歴史家であるトーマス・カーライルの「衣装哲学」で使用した表現だそうです。

日本が語源の言葉だと思っていました。
勉強になります!
 



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