2011年12月07日

オリンパス社の第三者調査委員会報告を読んでみた

昨日、
粉飾決算の疑いがあるオリンパス社より、
第三者調査委員会報告が、
発表されたので、
読んでみました

オリンパス社のホームページのここに、
要約版と要約版ではないのがあったので、
要約版を見てみました。

要約版だと、
25ページです。

以下、
主なポイントをページごとに書きます

1・5ページから7ページまで
以下が、
実名で書いてあって、
ノンフィクション小説みたいで面白いです。

・なぜ、財テクを始めたのか
・誰が運用担当者か
・誰が含み損が表面化する回避策を考え、誰に相談したのか?

2・7ページ
社内で本件を知っていた経営幹部の名前が書いてあり、
以下のような小説のような表現があります。

「本件損失処理策は、
オリンパスの巨大な負の遺産として、
いわば、
裏の最優先経営課題として位置づけられていた。」

3・8ページから13ページまで
本件損失処理策が、
説明されています。

なお、
13ページの冒頭で、
あずさ監査法人が監査を担当していた時期には、
実行できなかった取引が、
新日本有限責任監査法人に代わって、
会計上の問題が解消されたとして、
実行されたとの文章があります。

4・14ページ
反社会勢力の関与はない旨が記載されています。

また、
分離された損失が、
1,177億円で、
さらに、
損失解消の過程で、
1,348億円が当該損失の維持・解消のコストとして、
使用されたことが書いてあります

5・15ページから16ページ
あずさ監査法人の責任について、
記載があります

飛ばしの全貌を発見できなかった点と、
一部の監査手続きに問題があるのではないかという点については、
やむを得ないとなっています。

しかし、
2009年3月の監査報告書で、
「無限定適正意見」を出したことは、
「問題なしとはしない」となっています。

6・16ページ
新日本有限監査法人の責任について、
記載があります

会計上問題のある報酬ののれんへの計上を容認した点について、
「問題なしとはしない」となっています。

この調査報告書により、
誰が実行し、
誰が承認したり、
報告を受けていたのかが、
明確になりました。

さらに、
どのような手法で、
損失が分離され、
処理され、
その金額がいくらなのかもわかります。

なお、
個人的に心配なのは、
監査法人の処分です

この報告書の文章を読むと、
あずさ監査法人も新日本有限責任監査法人も、
「無傷」ということはなさそうです

オリンパス社の監査に関与した数名の公認会計士が、
金融庁や、
公認会計士協会から、
資格取り上げ等の処置を受ける程度で終了すれば、
「軽傷」でしょう。

監査法人全体の問題となったり、
株主代表訴訟の対象になったりすると、
その傷の深さによっては、
監査法人の合併や、
リストラが起こる可能性があると思います

さて、
どのような結果になるのか、
引き続き注目です




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