2012年11月01日

「普通の会社ではない」パナソニック社の決算短信を見てみる

11月となり、
2012年もあと2か月

2か月でできることや、
まだ、
実行していないことは、
しっかりやりたいと思います

そこで、
最近、
更新していないブログを書きました。。。

昨日、
パナソニック株式会社の平成25年3月期第2四半期の決算が発表になりました。

インターネットの報道を見ると、
パナソニック社の社長さんが、
「普通の会社ではない」と発言されたそうです。

「普通の会社ではない」パナソニック社長、巨額赤字に厳しい表情(産経新聞)

事実はどうなのかを確認するために、
パナソニック株式会社の平成25年3月期第2四半期の決算短信を見てみましょう。

売上高は、
約3兆6,138億円で、
対前年同期比で、
9.2%減少していますが、
営業利益は、
873億円の黒字で、
かつ、
対前年同期比で、
83.5%の増加です

したがって、
売上高営業利益率も、
1.2%から2.4%に改善されています

つまり、
日本の上場企業の売上高営業利益率の平均が4%ぐらいということから考えると、
売上高営業利益率は、
高いとは言えないですが、
本業でのもうけは、
なんとか確保していることになります。

なお、
パナソニック社は、
8つの事業区分に分けていますが、
前期では、
営業利益が赤字の事業が、
4事業ありましたが、
今期は、
1事業に減少しています

ただし、
各事業別の売上高営業利益率をみると、
1事業だけ6%台で、
2%台が4事業ということなので、
高収益の事業は全くありません

ここまでの考察では、
パナソニック社は、
「普通の会社」です

では、
「普通の会社」ではない理由は、
税金を引いた後の当期純利益が赤字で、
かつ、
巨額だという点です

赤字の金額は、
6,851億円です

売上高が、
約3兆6,138億円の会社ですから、
当期純利益の赤字の金額6,851億円の巨額さが、
よくわかります。

この赤字の巨額さ、
そして、
これだけの巨額の赤字を計上しても、
倒産しないのですから、
たしかに、
パナソニック社は、
「普通の会社」ではありません

赤字の原因は、
事業構造改革費用3,555億円と、
法人税等4,125億円だそうです。

事業構造改革費用は、
ソーラー、
民生用リチウムイオン電池および携帯電話事業に関するのれんや無形固定資産の、
減損損失が主だそうです。

つまり、
ソーラー、
民生用リチウムイオン電池および携帯電話事業において、
過去に実施した投資が、
明らかに、
回収できないと判断されたということになります

また、
法人税等は、
過去に計上した繰延税金資産の取崩しです。

つまり、
将来の利益計画の達成が困難になったということです

以上より、
パナソニック社の現状を判断すると、
すぐに倒産してしまうということはないですが、
現在、
高収益な事業はないし、
今後2-3年において、
成長していく事業もないということになります

逆に言えば、
今後2-3年間で、
高収益か、
成長が期待される新商品や新サービスがないと、
将来の営業利益の確保という点でも、
厳しいことが予想されます

パナソニックといえば、
日本を代表する企業なので、
ぜひ、
頑張って、
復活してほしいです
 




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