2012年11月02日

今日は、シャープの決算短信を見てみました

昨日は、
パナソニックの決算短信を見て、
ブログを書いたので、
今日は同じく電機業界のシャープを見てみました。

昨日、
シャープ株式会社の平成25年3月期第2四半期の決算短信が発表になりました。

初めに結論を書くと、
シャープは、
パナソニックより重症です

売上高は、
約1兆1,1041億円で、
対前年同期比で、
16.0%減少していて、
かつ、
本業のもうけを示す営業利益は、
1,688億円の赤字です

パナソニックは、
営業利益は黒字だったのですが、
シャープは、
営業利益が赤字なので、
シャープは、
パナソニックより重症ということになります

ちなみに、
シャープの昨年の平成24年3月期第2四半期は、
335億円の黒字だったので、
損益状況は、
どんどん悪化しています

また、
安全性を示す自己資本比率は、
9.9%まで低下してしまい、
倒産のリスクがないとはいえない危険な状態に突入です

さらに、
キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローは、
赤字です

また、
キャッシュ・フロー計算書の財務活動によるキャッシュ・フローを見ると、
銀行からの借入金は、
長期借入金は減少、
短期借入金は増加です。

運転資金が厳しいことを如実に物語っているとともに、
銀行も、
将来の業績が不透明なので、
長期では貸せないことを示しています

もっとも、
銀行が逃げ出していないだけ、
まだ良いのかもしれません

さて、
本業のもうけを示す営業利益が、
赤字なので、
今度は、
部門別に見てみましょう。

シャープは、
エレクトロニクスと、
電子部品の2つの部門に分けています。

そして、
エレクトロニクス部門が、
売上高約6,328億円で、
営業利益が31億円の黒字ですが、
電子部品部門が、
売上高約5,870億円で、
営業利益が1,516億円の赤字となっています。

そうすると、
エレクトロニクス部門は、
黒字なので問題ないのかというと、
そういう話ではありません

エレクトロニクス部門は、
売上が最も大きいAV・通信機器が、
2,118億円の赤字で、
それ以外の、
健康・環境機器と情報機器が黒字なので、
エレクトロニクス部門全体では、
黒字という構造です。

AV・通信機器とは、
液晶テレビ、
健康・環境機器とは、
洗濯機や空気洗浄機ということです。

つまり、
損益だけ見ると、
液晶テレビなんかやめて、
白物家電を強化しなさいということになります

悲惨なのは、
電子部品部門

電子部門は、
さらに、
液晶、
太陽電池、
その他の電子デバイスの3つに分かれていますが、
それぞれの営業利益は、
液晶が1.155億円の赤字、
太陽電池が123億円の赤字、
その他の電子デバイスが237億円の赤字となっています

つまり、
損益だけ見ると、
液晶とか、
太陽電池は、
やめるか、
売却しちゃえということになります

事業の柱である液晶と、
将来、
事業の柱になるかもしれない太陽電池が、
ともに赤字なので、
現状も、
将来も、
光が見えないという状態です

さて、
シャープ、
どうなっちゃうんでしょうか?

銀行が資金の支援をしている間に、
液晶の赤字を大幅に減らし、
さらに、
黒字を計上している洗濯機や空気洗浄機などの、
健康・環境機器を強化するということになるんでしょう

太陽電池は、
ほかの企業に売却か、
合弁会社を作るのでしょうか?

しかし、
パナソニック社も、
ソーラーで、
のれんや無形固定資産の減損損失を計上しているので、
自然環境を利用したエネルギー分野での機器で、
利益を計上するのは難しいのかもしれません

さて、
繰り返しになりますが、
シャープ社は、
パナソニック社より、
重症です。

銀行の支援が得られている間に、
現在と将来の収益の柱を作れるのかが、
ポイントだと思います。

シャープ社も、
パナソニック社と同様に、
日本を代表する企業なので、
ぜひ、
頑張って、
復活してほしいです。



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